January 22, 2008

北欧のひとの素朴さ暖かさよ…

ノルウェーのHが諏訪に来たので彼の同僚のAといっしょにランチ。
あっちゃんちの店で。仕事でしか日本に来ないから、なかなかああいう
アットホームなところは行かないんじゃないかと思って。
もう仕事の話をしなくてもいいのでとてもリラックスできてうれしかった。

Hはもうおっさんていう歳だけど独身のせいかおっさん臭さのあまりない人で、
だいぶ前のことだけど、古い日本家屋でやってたお好み焼き屋さん
(今は引越ししてもうない)に連れて行ったら、大はしゃぎでおもしろがって
器用にお好み焼きを焼いてくれ、おしゃべりも楽しくて
酒も飲んでないのに何時間もいろんなことを話して、
そういう楽しい思い出こそが今もわたしたちを繋いでるのだなあと信じたい。

北欧の人のちょっとかくかくした(って表現が合ってるかどうかは
わからないけど、他にうまい表現を思いつかない)英語を久しぶりに聞いて
なんだか懐かしい気持ちになった。北欧の人って、熱の入った交渉になっても、
ほとんどの状況で人をプッシュしなくて、とてもおだやかだな人が多いと思う。
尚且つ、フレンドリーで普通に自然を愛していて、いっしょにいて居心地がいい。
あんまりとがってもなくて素朴でチャーミングでっていうと褒めすぎ?
好きな人が多いです。

Hの鞄…前々からこの人は1-2週間のアジア出張にも50×40cmくらいのサイズの
アタッシュケースに一切合財を詰め込んでノルウェーからやってくるのが
とても印象的だったが、今回はもっと小さい
プロジェクター用のバッグひとつでにこにこしてやってきた。信じられない…
プロジェクター用のバッグって、いったい…!

営業の仕事はまず人を覚えなくてはいけなくて、一度会ったらその人の肩書きや
その会社における力関係や容貌や、を把握して覚えるように努めていて、
その点私は結構しっかり覚えてられるほうだったと自負していたが、
仕事を辞めたらさっぱり、その人たちの名前が咄嗟には出てこなかったりして、
どんどん、あっという間にいろいろなことを忘れていることに気がつく。
仕事をしていたときは毎日のように使っていた、でもその業界特有の言葉だとかも
すぐには思い出せなくてなんだっけってなってる。

こうやって、脳みそは不要な情報を無意識のうちに忘れるようにして、
新しい情報がインプットできるスペースを空けておいてくれるんだか、
いろいろがごっちゃにならないように整理しておいてくれるんだなー。
で、必要なときにはまた名刺なりを見たりすればまた思い出せるのがすごい。
完全に消去したわけじゃないんだよね。これってコンピュータにはできないもんね。
(それでも、脳みそって使っている領域はほんの微々たる量なんだよね)

ランチの後ちょっとだけ時間が余ったので、高島城の天守閣までいっしょに登ってみる。
城の中は外より寒く、驚く。ひさしぶりに天守閣から諏訪を眺めたが、
たいした景色ではない。新しい建物ばかり、目立つはホテル、病院、そんなところか。

諏訪市は諏訪湖があってぐるーり山があっていいところだが、建物はみな新しく
古くからの慣わしや食文化もほんとうに細々っていうくらいで、なんていうか、残念な場所。
外の人は御柱があるじゃん、とかいうけど、あれはすばらしいがあくまでハレの姿だ。
後山も上野のような山間の村にも今は過疎で老人しか住んでなくて、
土地も少ないし、なんだか最近ここ(’諏訪市’というだけで、諏訪地方、というわけではない)には
あまり将来的な展望が見出せず…

指の荒れが悪化。よもぎが肌に合ってたのかすごくよくなってきたので、
調子に乗って料理や皿洗いや家事のいろいろを手袋なしでしたのがよくなかった。
いちばんひどかったときと同じくらいひどくて、昨日はちょっと曲げるだけで
皮膚が割れて血が出るような有様だったので、痛くてあまり寝れなかった。
ほんとうに気が滅入る。そして、何かをするのは、このキーボード打つのさえ、
車のハンドルを持つのさえ、痛むので、本を読んで過ごすことにする。
「戦場でものを食う」というのがすごくおもしろい。

投稿者 chaco : January 22, 2008 12:00 AM
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