雪がどんどん降るなか、母と連れ立って山の温泉へ。
ついでに笹原を少しぐるっとまわって案内する。
郭公へ寄って原毛を糸に紡ぐところを見せてもらいながら
おばちゃんといろいろお話しする。
羊の毛を刈っているとこの写真とか、見せてもらったが、
肥料を作りたくて羊を飼い始めたおじちゃんが、毛の刈り方を知らなくて、
そのまんま、4年が経っちゃったんだって。巨大な毛のオバケみたいになった
メン吉ちゃん(メス)は自分の毛が重過ぎてもうヨタヨタで、
困ったおじちゃんはおばあたちに毛狩りを依頼。
6人がかり(!)で毛を刈ってもらったメン吉ちゃんは、動きも身軽に
とっとこ歩けるようになり、今は長坂にもらわれて、元気で過ごしているそうな。
羊は長いこと人間と暮らしているから、もはや年に一回くらいは
毛を刈ってもらわないとちゃんと動けなくなってしまう動物なんだ…
ここの冬の間のおばあ手仕事の会に誘っていただいたので
今度毛糸と編み棒を持って出かけてみようと思う。
おにぎりと、野菜を持ち寄ってお味噌汁なんか作って、
途中でお昼を食べながら手仕事をするんだそうだ。
みんな、夏の間は畑に忙しく、冬はのんびり裂き織や編み物なんかしているそう。
楽しそう。
帰って、家のまわりを雪かき。
今日は昼過ぎと夕方と、夜と3回雪かき…明日もかな。
やけに降る。
里芋と麩の豆乳グラタンと、大根・にんじん・えのきの重ね煮、
バルサミコ+はちみつのドレッシングでサラダほうれん草など、
いただいた。
夜は郭公で売ってもらった毛糸でバッグを編み始める。
思ったより簡単だったので、明日には仕上がりそうだ。
原毛の手紡ぎなので、太さもちょっとばらつくし、
色も黄みがかってるとこと白いとことか、あと草みたいなのが
ちょっと入ってたりして味です。
冬って体が芯から冷えて、家にいるのも外に出るものつらかったので
今まであまり好きな季節でなかったが、
今年は食べるもののせいか、冷えから随分開放されて
元気よく外に遊びにも行ける。
家のなかにいることと外に出かけることのバランスがよく取れるようになって
いつの間にか好きな季節になった。
それに、旬の野菜を中心に、日々のごはんづくりを楽しんでいると
どの季節もまるで愛おしいものだという気がする。
いよいよ春になれば畑を始めるので、どの野菜を育てようかとか、
どんな畑にしたいか、とか具体的に考え始める。
わからないことだらけで、最初はあまり無理しない程度に
品種を絞って始めようと思うけれど、好きな野菜がたくさんありすぎて
絞り込めない…
ところで、諏訪地方って高原野菜でとても有名だが、
冷涼な気候で体を冷やす食べ物ってどういうことなんだろう。
昔からこのへんでトマトやきゅうりやレタスってたくさん食べていたのかな。
ゆるす、ということについて考える。
相手の取った行動をゆるせない、そんな自分がまた許せない…
ってなことがちっちゃいことでたくさんあったけど、
最近そうでもなくなってきて、すごく楽になった!
相変わらずちょっと悲しいことも不快なことも起きるが、
そしてどちらかと言えばくよくよ考え込む癖も抜けないが、少なくとも
受け入れて前に進むってことは前よりずっとできるようになったかな。
目線が変わったっていうか。なんでなんでなんでだろうね?この変化は。
「戦争の悲しみ」バオ・ニン
ひょんなことからバオ・ニンさんのお宅にお邪魔したことがある。
表紙の裏に彼のサインをもらったからというわけでなく、
この悲しくて美しい音楽みたいな小説をずっとたいせつにしている。