祖母が亡くなって、通夜に親戚が集まる。
家系が涙もろいか…孫がちょっと泣くと次々もらう息子たち…。
大往生と思う。
大正五年生まれ、91歳。
…おつかれさま。
普通は1-2時間もすれば身体はかちかちに冷えるものと思っていたが、
夜まで肩口や背中が温かく、あまり穏やかな顔なので、
また起きそうな気がしたほど。
戒名を頂いたので、仏壇を整理しているおじの横にいたら、
江戸時代からの歴代先祖の戒名の書かれた木札が出てきて、
形のある「先祖代々」を目の当たりにする。
それ以上昔はお寺さんが燃えたときに焼失してわからないとか。
いろんな話…
じじばばの話…田植えの話、蚕の話…山のこと…昔の暮らし…。
桶川のおじさんが一番いい味を出していた。
普段めったに会わないだけあって、新鮮。
いきなり父を「議員ちゃ~ん!」と呼んでみたり、おじとおばのちょっと
真面目ないい話の途中で、脈略なく豪快なオナラトークを炸裂させたりするので。
腹ができるとすぐさま向こうの部屋のコタツでぐうぐうと寝てしまうが、
いとこがみんな揃うまで顔を見ようと今夜はねばっていた、
ステキなやさしいおじさんだ。
葬式まで式場の都合で一日あいたので、
今日は親戚うちで昔みたいに本家で大勢でごはんを食べたり、
いとこと姪っ子と畑まで歩いて夕ごはんの野菜を取りに行ったり、
なんだかほのぼのしていい一日だった。
合間を縫って、アパートの片付けも夕方には終了。
来週には笹原に住み始められるといいなあ…
(古い家なので、思ったより掃除がたいへん…)。