高山へ。
先々週と打って変わって、雨降り…そして寒い。
夜はみんなで和食の店に行き、ヒッピーさん(住所不定の絵かきさん)と
なかよくピックアップみたいに荷物とごとごと揺られホテルに戻り、
さらに馨さんを囲んで部屋飲み…
「理論も結構だけども楽しくなくちゃだめだよ」
って寝る前に馨さんが言ってて、
あたしも最近よく思ってることではあるけども、
馨さんみたいな元気で忙しいおじいに言われるとうれしいっていうか…
ほがほがして部屋へ戻る。
朝は早起きして、三枝さんと陣屋の朝市へ出掛けた。
赤蕪漬けの味見をしつつ、方言のかわいいおばあ達とおしゃべり。
原木しいたけやにんじんの葉っぱつきの若いのとか、
新鮮な野菜と雑穀餅などいろいろ。
その後近所の常連が多い喫茶店らしい喫茶店でコーヒーをいただき、
すてきな朝だった。
最近自然に囲まれ日々暮らしているので、
久々のビジネスホテルのせまーい部屋や、
アースデイ会場のコンクリートの化け物みたいな巨大建築物…
には胸が苦しいような気持ちになるが、
日がな一日カラマツストーブのあたりで芋を焼いたり
茶をいれたりしつつ、人と話をするのは楽しかった。
カラマツストーブ、飛騨でも好評でよかった。
焚いてるところを見てもらって、お話するのがやっぱりいちばんいいな。
モノだからね。
そして寒いのでぎゅっと人が集まり暖まってにこにこするのもストーブならでは。
郡上からMikeが遊びにきたのでぽつぽつ、話もできてよかった。
物理的には離れていることの多い私たちだけど、
私の変化は彼がいちばんよくわかるだろう。
たまに会っても見落とさないということはすごいなあ。
ありがたいなあ。
これも一緒にいない期間がどんどん長くなるにつれいつか変わっていくだろうから、
そのことは無理なく、流れをスッと受け止めていくしかないのだなあと思う。
そしてそうである限りは、たとえ疎遠になったとしても減るものはないように思う。
…まあるい気持ちになった。
さっぱりとした気持ちで高山を後にする。
そして時間が経つにつれくっとさみしいような気持ちになるも、
山のばーんと見える温泉に浸かり、とむとおしゃべりしてたら、
ああ今日はおいしいものでお腹を満たしておうちのおふとんで寝よう!
とからっとした気持ちになる。
そんな小さな心の動きって私のたいせつなことで…
毎回行く中華料理やで毎回料理を頼み過ぎる、懲りない面々…。
馨さんと、とむと私…ダイエット必要では…?
(体重計に乗って悲鳴をあげるとむの姿、まんがのようだった…)