若杉友子ばあちゃんが笹原に遊びに来てくれました。
ばあちゃんは京都綾部で野草を中心に
自給自足的生活をしている元気なおばあちゃん。
各地で料理教室を開いたりしていて、きっと料理教室なんかだと
人がいっぱい来るんだろうけど、今日は伊那の自然保育「はらぺこ」の
まりこさん夫妻+こどもたちと、秩父の陶芸の方(また陶芸…)や、
ばあちゃんの近所で原種のお米作ってる方など、いずれも
おもしろいメンバー&こじんまりで、
庭を見ながらたくさんお話ができました。
すこし離れたハウスにばあちゃんを案内しようと道を歩いていたら
1メートルはありそうな…とてもりっぱな蛇(多分縞蛇…ちょっと早いけど)に遭遇した。
それだけでも相当びっくりしたが、友子ばあちゃんは屈み込んで
「あんた~!…いやぁ男前やなあ!」
とか言ってるのでもっと驚いた。
目に痛いくらいのたんぽぽの群生…
今年は日本の各地でたんぽぽが異常に多い春だそう。
花苑の庭には一部在来のたんぽぽがあるのだけれど、
一部のものは顕著に葉っぱの色が紫で背が高く、
株に異様にたくさん花がついている。
たんぽぽって陽性の植物なのに、これは極陰の特徴が出ていて、
昔はこんなたんぽぽは見られなかったそうだ。
静岡の原発(浜岡)のそばにはやはりこういうたんぽぽが生えていたとかで、
ばあちゃんは放射能の影響じゃないかと危惧していた。
六ヶ所村…。(このへんだと、柏崎刈羽かな?)
たんぽぽを目の当たりにして、六ヶ所村をスルーしているメディアからは
何も伝わってこないし、改めて情報を集めてみようと思う。
まずは知ること…。仮にこのたんぽぽが放射能の影響で極陰化しているとしたら、
人間に与える影響も当然あるだろう。
他人事ではないし、みんなで考えなくちゃ。
ばあちゃんはカラマツストーブがいい仕事してると言っては手を叩いてよろこび、
つくしがまだこんなに生えてると言ってはよろこび、
素心桜が気に入ったと言ってはよろこび、
達者でよろこび上手の素敵な素敵なばあちゃんでした。
また会いたいな。まだあったかい…しっかりした掌の感触や澄んだ目の眼差し。
経験と勘を頼りにたしかな足取りで生きるすてきな人たち・・・
(馨さんもそう!)
午後はしおりちゃんのばあちゃんちで、醤油仕込みの続き。
木桶を熱湯で消毒してから、昨日塩切りした麹に涌き水を混ぜていく。
融解熱というらしいが、塩が溶けるときに熱を奪うらしく、きんきんに冷たくなっていく。
腕まくりして突っ込んだ手で丁寧に混ぜながら、おいしくなあれとみんなで念じる。
仕込んだ後お庭でおいしい甘酒と甘夏柑をいただき、ちょっとおしゃべりして解散。
夕方はまきちゃんと葉月ちゃんと三人で足湯にのんびり浸かりつつ、
おしゃべり。
山猫亭さんでおそばをいただいてから安曇野へ戻るふたりと別れる。
まきちゃんも葉月ちゃんもあたしも、みんなみんな同じところに留まっておらず、
川の流れのように全てのものは流れうつり変わる。
それでもこうやってときどき会っては交差して互いに会えたことを心からよろこび、
ほっとできるなんてありがたいねぇ。