乙事へ。
席についた瞬間から、「誰かもうひとりいる」感じがしていたが、
淳くんの部屋に行ってもずっとその感じが消えなくて落ち着かないので
「ねぇ…もうひとりいる気がしてしかたないんだけど」
と言うと、あっこちゃんもゆーこりんもそう思ってたらしく、
「やっぱり…」
「あたしなんかトイレまで見に行っちゃった~」
「しかも男だよね?」
「うん男~!」
「誰だろ…」
でも別にこわいとかいやなかんじとかでなくて、
ふつうに仲間がもうひとりいるっていう気がしたので、
こぞうくんの生き霊じゃないの、まさか~。とか言って、
別の話題に移っていった。
しばらくするとその「誰かいる」感がふっとなくなったので、
「ねぇいなくなったね…」
「そうそう、消えた、ね~!」
などと言って落ち着いてまたおしゃべりに戻った。
こういうこと(友達といて、誰かもうひとりいる感じ、でも数えてみてもいる
はずの人は全員その場にいて欠けていないのに、
なぜか自分だけでなく他の人もそう感じている…)
ってほんのたまにあるけど、
通り過ぎた何かが楽しそうだからついつい寄っていっちゃった…
…みたいな感じがして、そうだとしたら何かかわいらしい。
みんなで朝ごはん食べて。
朝みんなで食べるごはんて好きだ。
基本的には同じ屋根の下に寝泊まりした人たちで分かち合うひととき。
乙事からの帰り道、原村の天然酵母のパン屋さんを覗いたら、
楽健寺、レーズン、玄米と野菜の3種類の酵母で、
どれもわかりやすく表示がされていたので、ひとつずつ買ってみた。
玄米と野菜はつぶつぶした酵母が甘くておいしかった。
そろそろ夏が近づいたし、笹原の暮らしも慣れて余裕が出てきたから、
パン作りも始めたいなあ。