「おいしいコーヒーの真実」(原題:BLACK GOLD)、観てきました。
会場でフェアトレードのコーヒー数種の試飲やカフェ・マヤさんの販売があったり、
それに今回の上映会はDAYS JAPANの写真展のプレイベントだったので、
上映前にDAYS JAPANのバックナンバーが眺められたりで、工夫がされてました。
(DAYS JAPAN購読したいかも…図書館にあるかな?探してみようっと)
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「おいしいコーヒーの真実」のサイトにもあるように、
トールサイズのコーヒー1杯330円。
そのうち、コーヒー農家に払われる金額はたった3~9円。
日常的に口にするコーヒーがどのように生産、流通、加工されているか、
知るにはとてもいい映画でした。
チョコレートやバナナや綿製品など、普段それらが自分たちの
手元にやってくるまでの過程ってあまり考えたことのないという人でも、
知ってしまえばぞっとすることがたくさんあると思う。
生産者の貧困、生産過程による健康被害、児童労働、
先物取引によるアンフェアな価格決定、中間業者が沢山入るための搾取、etc,etc…。
最貧国のひとつであるエチオピアでは5人にひとりがコーヒーで生計を
立てているけれど、貧しいので学校がない、あっても教師の給料が払えない、
子どもを学校に行かせられない、じゅうぶんな栄養が確保できない、
病気の子どもに治療を施せない。。。
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先進国の支援を受けて、食料配給があるというが、
(映画のなかのワンシーン…自分の子どもの目の前で配給を受けなきゃいけないなんてほんとうに
つらい。どんなに努力をしても、施しを受けなくては生きていかれないという現実を
子どものうちから日常的に目にするって不幸だ)
ODAなど援助という名のもとに、先進国から途上国へ
多大かつ不当な搾取が行われているのは、まだあまり広くは知られてないよね。
私たち、一度もそんなことに賛成してなくても、その上にあぐらかいて今の生活があるのよね。
(事実を知ることはとてもたいせつ…田中優さんの本、とてもいいので読んでみて!)
アフリカの国際商取引のシェアがあと1%上がるだけで、年間700億ドルを生み出す
ことができて、これはアフリカ大陸全体が現在受けている支援額の5倍相当だそう。
必要なのは、支援ではなく、公平な貿易で自立すること。
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私たちが普段よく口にするコーヒーやチョコレートを生産、加工、流通する過程には
たくさんの問題が潜んでいる。で、農薬まみれの製品は私たちの体にも影響する。
ではそういう製品をボイコットすればいいのかっていうとそうではなくて、
今の段階でできることとして、
生産者が自立できるようサポートするために、フェアトレード製品
(途上国で作られた製品を、適正な価格で継続的に取引することで、
生産者や労働者の生活向上と自立を目指す)を買うというのがひとつの方法。
お金やモノを与えるのではなく、普段と変わらない生活を送りながらでも、
自分のお金の使い方ひとつで、サポートできるってすてきです。
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今日観た映画のなかでもフェアトレードで得たお金を元出にして
みんなで学校を建てよう!って話し合う村の人たちが出てきて。
『つながってる』んです。日本で私たちがフェアトレードのコーヒーを買って
おいしくいただくと、エチオピアの村に学校が建つかも…?
フェアトレード製品の大半が農薬を使わず、人や環境にできるだけ配慮した農法で
生産されているので、品質もすぐれているものが多いし、
(もちろん、品質を管理している企業の努力もエライ!)
最近扱ってる店も増えてきて買いやすくなってきた。
ピープルツリーとか、カタログも書店で手に入るようになったしね。
コーヒー飲む人だったら、自宅で飲むコーヒーを
フェアトレードのものに変えてみたり、そんな
身近なことでいいのだけれど(というか、身近っていうことがだいじだよね)、
フェアトレードますます普及させたいよね。
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コーヒーにおけるフェアトレードの普及率。
(=「おいしいコーヒーの真実」のパンフレットより)
日本ではレギュラー・コーヒーで0.2%、まだまだとっても少ない。
イギリスでは焙煎粉コーヒーの約2割、アメリカでは全コーヒーの約2%。
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ちなみに、諏訪地方でフェアトレード製品が手に入るところ…
(他にもあれば教えて欲しい)
コーヒーやチョコレートであれば、私のバイトしている
岡谷の「カンビオ」でフェアトレードのものを扱ってます。
(チョコは溶けやすいので秋冬のみ、今年ももうそろそろかな…)
大鹿村のカフェ・マヤさんのコーヒーは、蓼科の郭公さんや、原村のおまんじゅう
「パンさんのお茶」でいただくことができます。
ちなみに郭公さんは有機野菜の直売所が今年からできたよ。
環境や身体にやさしい石鹸や化粧品なども。
パンさんのところはオーガニック食材にこだわった手作りのおまんじゅう、
ほんとうにおいしくて私もすき。
フェアトレードの手工芸品や衣類など、上諏訪駅前の「長瀬」に
いろいろあります。ここはココアやスパイスやお茶なんかもあるかな。
不思議な店なんだけど…(店の一部はフェアトレードコーナーなのだけど、
店自体は昔ながらのおばちゃん向けの商店だ。ぜんぜんおしゃれじゃないのだが、
おじさんのフェアトレードにかける強い意気込みと愛情が伝わってくるのがすきです。
フェアトレード各社のカタログも分けてもらえる)
ちなみに、ここで売ってるせっけん「moon soap」シリーズが私は好き。
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個人的には、外国のものを買うより、できるだけ国産の信頼できる
生産者のもの、それもできるだけ自分の住んでいる場所に近いもの、
いちばんいいのは作れるものは自分で作ったり、友だちに分けてもらったり
ということから考えたいなあと思いますが、そこに縛られることに
ぜんぜん価値はないと思ってもいるので、選択肢のひとつとして。
無理せず、楽しく、ゆったり。がいいなあと今は思っている。