淡水へ。
昨日ははるの2歳の誕生日で、袁家にお呼ばれ。
シュタイナーのプレイグループに通い始めたという、はる。
そこの先生と、友達の子どももいっしょにお祝いということで
みおさんが考えたのは庭でよもぎを摘んで草もちを作るというもの。
子どもたちも楽しみながら摘んでたけど、なんかしゃがみこんでよもぎを
摘んでたら笹原に住み始めたときに、馨さんちのおばあちゃんの土手で
よもぎをたくさん摘ませてもらいながら、ばあちゃんとおしゃべりしたこととか、
いろいろを思い出した。草もち、お母さんと子どもの頃作ったあの感じとか。
大きなすりこ木で、ついてゆく。よもぎの香りがたちのぼって、ほかほかしたお団子が
緑に染まって、つやつやしている。きまって、台所の床に座り込んでやるんだった。
毎年そういう習いができることってやっぱりいいなあと思う。
今台湾で住んでる環境ってほんとうに自然と遠いし、彼氏は自然の近いところで
育ってもなく、田舎の家とかをみるとひと気がなくて恐いなどという。
将来、どんなところに住むことになるのかな~。
小さくてもいいから、庭のあるおうちがいいなとまた思った。
長野じゃそんなにむつかしいことではないけど、桃園じゃそんなのなかなかない。
…ので、今のところ一生懸命働こう!と思うよ。
元気で働けるのってありがたいなーと最近ほんとに思います。
草もちは、食べなれない2-3歳児(とうちの彼氏)には苦いということでしたが、
私はたいそううれしくいただきました。よもぎ、大好き!
そして初めて食べるマクロ仕様のケーキに彼は「甘くないケーキ、初めて食べた!」と
びっくりしていたが、私は充分甘いと思ったぞー。台湾のケーキは通常とても甘いので
そう感じるんだろうね。
ここのところ滅多に作らないマクロのお菓子だが、ひさしぶりに作ってみようかな。
ひさしぶりに食べたけど、ほんとうに食べたあとにもたれたり気持ち悪くなったりしない
こういう感じはやっぱりいいなあと改めて思う。
ところで、シュタイナーの先生の娘さんがかわいいバーバリーのコートを着ていた。
それを帰り際に見たはる、なんだかコートがうらやましくなったようで、
かわいいうさとのワンピースをぐるぐるっと脱ぎ、上着をママに要求していた。
うさと、かわいいよ、はる!でもコートがうらやましかったのかな。
そのあと夜、はるってでも要求が通らならくてもごね続けるとかなくて
いい子だよね~と私が言ったら、
「いや、あるよ。はるは食べ物関係だけは唯一ごねるよ」とパパコメント。
ほんとうに半日いっしょにいたが、相当な食いしん坊なはるさんでした。
でも、喜んでたくさん食べる子ってほんとうにかわいい。
みおさん、子どもにも旦那さんにも質のいいものを日々丁寧に
料理してるからだろうなあ。自分はそういうふうにできたら理想だけど
働きながらやるのかどうか、働きながら、できるだろうか。どうだろう。
台湾は大体女性は出産後2ヶ月で職場に復帰するので、
奥さんが働いている家ははおじいちゃんおばあちゃんが面倒をみるケースがかなり一般的。
うちも多分面倒は喜んでみてもらえそうだけど、いい面悪い面、もちろんいろいろあるので。
こうなっちゃうと、自然育児とかいってられないってなところがあるけども
私は自分が身を置かれた環境のなかで最もいいと思われる答えを
そのときどきで選んでゆくしかないなあと思ってるので、
無理のない範囲で取り入れつつ、というスタイルになるだろうな。
できるだけ。できるだけ。
そういう楽チンな気持ちで。
でも流されに流されたりは、しないように。ひきしめて。毎日、ちゃんと選ぶこと。
夕方ほかの子どもたちを送り出し、また昼寝のなかったはるはすっかり寝てしまい、
私とみおさんは気になっててしようのない都知事選の結果を見るためインターネットとNHKへ。
結果、ものすごくすぐわかったので、たいそうたいそうガッカリしつつ、パスタを作って夕ごはんだった。
twitterばかり見てるとひょっとして小池さんの票、かなり伸びるのかも…なんて
期待をしていただけに、ほんとうにガッカリした。
でも、震災復興も世の中の変化も、長期だね、とみおさんと言い合い、
気持ちをわけあった。外国で、日本人としてこの気持ちをわけあえる人がいてよかったなあ。
2歳って、自分の誕生日とかって、まだわからないみたい。
マクロ仕様のピカッとした(って光ってるわけじゃなくて、なんていうのか
愛情のかかり方が見た目からして違うんでなんか感動してしまった)ケーキを
前に、みんなでハッピーバースデイの歌を歌いはじめると、きょとんとしていた。
イチゴしか見てないね~。なんつって。
みおさんの旦那さんが「2歳はわかんないけど、3歳はわかるぞ絶対」とにこにこ。
私達カップルにも「子ども持つのはほんとにいいよ、おもしろいよ」と言ってくれた。
一日子どもと過ごすなんてほんとうに慣れないわたしたちは、淡水をあとにすると
どっと疲れがでて、それでも子どもができたらどんなふうな教育がのぞましいかとか
いろいろおしゃべりしつつ、帰る。台北からの高速での夜の帰り道っていつもじっくり話ができる
いい時間だ。それでもビオワインをいただいてほろ酔いの私が
「子どもできたらさ…」「こういうふうにしたいね」などと
夢中で話をしてたら「っていうか、まだ結婚してないんですけど」と釘をさされて
そういえばそうだったと、驚いた。
そうだった…。そして原発事故の影響を心配して
7月に日本でやる結婚式は延期したほうがいいと、
こちらのお母さんはまだ思っているようだけど、彼としては早いとこ形をとりたいようで
延期はしたくないと。私は父の選挙終わるまで待とうと、この件にはあえて触れないでいる。
そもそも台湾の結婚式、なんでこんなに遅くしたんだろうなあ。
と、今更遅いけど。笑。
いずれにせよ6-7月くらいまでは今やってるプロジェクトが量産に入るんで
仕事に集中したいってのがもともとの考えだった。というわけで、そうします。
まずはモリモリ働こう。最近、部下の力を借りてすこし上のレベルの仕事に
集中できるようになってきて、質があがってきた。ほんとうにありがたい。
この調子でがんばろう。