今日で息子(あつひ)が生まれてからちょうどひと月になる。
毎日、おしっことうんちとおっぱいの繰り返し。
●●●人間の赤ちゃん●●●
人間の赤ちゃんはなんでこんなに不自由というか、
自分ひとりでは生きていくのに必要な身体的な条件が不足したまま
生まれてくるのだろう。
まず自分で歩けなければ起きたり、寝てる場所から動くことすらできない。
排泄しても自分できれいにすることもできない。
実際にお世話をしてみると、なんとまあ未完成なのだろうと思って
今私たちがこの人のお世話をなんらかの理由で止めたら、
無残にあっけなくも死んでしまうなあと思ってなんかそんなこと想像するだけで暗澹とするけど、
なんか私は夜中とかにひっそり想像してしまい、非常にドキドキし、
その重みにちょっと驚いたような気持ちになる。
●●●育児はコミュニケーション●●●
お世話は多分赤ちゃんの個性、両親の個性や環境で手のかかる、
かからないはあると思うけど、基本的には自分のことはさておきっていう感じで、
寝ても覚めてもお世話している。
というか、もうちょっと省いてもいいのかもねってとこも多分いろいろあって
あと、育児がまだ下手なので、その分回り道をしているとも思う。
そのへんはまだまだ試行錯誤というか、でも子どももどんどん成長するので
その都度向き合ってどうするのがいいか、考えながらいろいろ試してるって感じ。
あつひってどんな個性の人なのかなあと、自分なりに輪郭を描こうとしてるし、
また一方で、私自身が世話のしやすいような人になってもらうようゆるりと導く感じも。
お世話というか、コミュニケーションである。
というか、そう思ってやってるかどうかで子どもって全然違ってくるんじゃないかって
そんな気がしてきた。
私は言葉が喋れない人とのコミュニケーションを、寝る間も惜しんでやってる、という感じ。
なんでまあ、こんなに夢中になってお世話ができるのか。
このことも結構不思議。
泣き方もいろいろあって、これはおしっこかな、とか
抱っこしてほしいのね、とか暑いとか眠いとか
基本的にはこの月齢って「快・不快」でしか物事みてないと
助産師さんが言ってたけれど、ともかく、気持ち悪いと泣く。
改善するとだいたい泣き止む。
機嫌が直りづらいときみたいのもあって、そういうときのなだめかたは
まだいろいろ研究中。機嫌がいい・悪いは顔みればすぐわかる。
なんでそういう諸々の表情や表現を見ながら、私は何をしてあげたらいいのかなあと
しかも逐一「何しますよ~」って喋りながらやってるのだが
鼻がぴいぴい鳴ってるので顔の下のほうから覗き込むと鼻くそがみっしり詰まってて、
そこにいきなり鼻に綿棒突っ込むよりは
「あ~お鼻気持ち悪いね~ お鼻お掃除するからね
気持ち悪いけどちょっと我慢してくれるかな は~~~い」
なんて声かけつつ失礼しますとやると意外にじっとしててくれることも
多い気がする。
どうしてもやっちゃいたいことが台所であるっていうときにグズってても
ビシッと「3分!3分待ってて!ママやっちゃわなきゃいけないことあるから、
3分経ったら戻るから、いい子にしててくれる?3分だけだよ~」と言いおいて離れると
なんかグッと我慢したみたいな顔してほんとに待ってるようなとこもあって。
感動!赤ちゃん!やる~~~。
(これが5分とか長々戻らないと、泣いて呼ばれる。…というかよくある)
これ、一方的ではなくて、あつひも私を信頼しているからできるのかなと思うのだ。
『おしっこして気持ち悪かったらすぐに気づいて取り替えてくれる、このママとかいう人は
いい人だ!』『腹が減ってひもじいと、甘くておいしいおっぱいをくれる、
このママとかいう人はいい人だ!』…みたいなものがベースにあって、
成り立ってるという気がする。
●●●寝かしつけ●●●
最初から夜結構ちゃんと寝てくれるので助かるのだけど、
夜寝れないと子育てが非常にたいへんだと、私は寝かしつけの勉強をしようと
本を買った。
そこには
1. 朝は7時までに起こす
2. 日中は昼寝の時間をコントロールして、活動的に過ごす
3. 寝る前30分はイチャイチャタイム
の3か条とその仔細の説明、実践するためのテクニックなど書かれている。
#3とか、抱っこしてると多分抱っこしないと寝なくてそれは非常に”ごしたい”
(諏訪の方言で、「疲れる」を意味)ので、義母に教わったように
添い寝しつつ、片手は赤子の手をにぎり、片手はお尻のあたりをぽんぽん叩くやり方で
「お目々閉じてごらん、ねんねするよ~」と語りかけつつ、寝かせるという方法をとってみた。
とにかく、昼間は抱っこもせがまれるままするけど、夜の寝かしつけのときはおっぱい飲み終わったら
抱っこで寝かしつけでなく、自分で寝てもらっている。
でも寄り添ってて手も握ってたりするので、結構ラブラブ感あり、いい感じ。
息子も私をずっと見つめつつ手を握って眠りに落ちていく…(までが長いけど…)。
夜は6時半くらいにカーテンを閉めて部屋を暗くして寝かしつけ
明け方4時くらいまではだいたいぐっすり寝てくれて、
ときどきおしめが濡れてたり、おっぱいが欲しかったりというときに
泣いて起きる(2-3時間置き)けど、ほとんど寝たままおっぱいくわえて飲んで、
おむつ換えて、自分の寝ている場所に戻すとそのまますうーと寝てくれることが多い。
(昼間来客があったりとか、大きな音を聞いたりとかのときは、夜不安定なこともある。
こうやっていろんな体験をして大人になっていくんだなー。とか思ったりして)
ただ、朝4時過ぎ5時前後になるとだんだんに空が明るくなってくるのもあり、
ぐずってなかなか寝てくれない。1時間起きのグズりを騙し騙し、なんとか
6時まで。私はその間寝たか寝ないかで眠いのでちょっとだけイライラするが、
6時過ぎると完全にあつひがおはようモードで寝てくれないので、
仕方なく起きて、ちょっと遊んであげて機嫌をよくしておいてから、
あやしつつすごい勢いで家事をやっつけている。
遮光カーテンがいいらしいが、いくらくらいするのかな~。
でも朝は自然に太陽の光が入ってきて目覚めるってのがいいしなーと
悩み中。
●●●昼間は赤ちゃんとふたりきりで過ごす●●●
家事は朝方大半をやってしまうスタイルにしてみた。
今おむつは朝と夕方の2回洗ってるのだが、
朝起きてまずすることとして、
前日の夕方から朝までのおしめを洗濯機に入れて、
前日の夕方洗って干しておいた服やおしめをたたんでしまって、
自分の朝ごはんを食べて(前日の夜におにぎりを作っておく)
三年番茶をわかし、ゴミをまとめる。
当然、あやしながら家のなかを行ったり来たりするのでなかなか進まない。
夫が少し早めに起きてくれるようになったので、
出勤前の時間は夫が赤ちゃんをあやしてくれる間に
グワーと残りの仕事を片付けられるようになった。
これは助かる。週末は夫もこの家事を分担してくれる。
昼間はあつひは殆どまとまった時間寝ないので、遊んだり抱っこしたりしながら
合間で夕食の下ごしらえをしたり、部屋の掃除をしたり、夫と自分の服を洗濯したりする。
そういえば、私も仕事しないで主婦生活は初めて。
寝不足気味なので、あつひが寝るとそれっとばかり私も寝るが、
まとまって寝ないので(その分夜まとめて寝てくれるので、いいことだと思うのだけど)
寝不足はなかなか解消されない。
こうして一日、赤ん坊を相手にひっきりなしに話しかけつつ
抱っこしたり遊んだりしているのだけど、
そうするとむしょうに大人の人と話をしたくなる。
夫が帰ってきて夕食を食べながら、またその後彼が仕事持ち帰ってなければ
続けて、いろいろ話をする。眠いから、早めに寝ればいいのに。
なんだかんだでわりと遅くまで。
●●●楽しいのはおむつと、おむつなし●●●
はじめから布がいいなと思ってたので当面まわせるくらいの数量は準備していた。
入院時(台湾は通常出生から4日目に退院)は病院で用意をしてくれた紙おむつ。
に、低刺激っぽいお尻拭き(パッケージには99%水と書いてあったけど
開けたらいかにもケミカルな匂いがした…)を使っていて、
驚いたのは退院した日に初めて自宅で沐浴をしたのだが、
身体をひっくりかえしたらお尻がまっかっか!明らかに、おむつかぶれ…。
布たいへんだったら夜は紙も併用とか、柔軟にしようといって
紙も1パック買っておいたけど、そんなの見ちゃったら
…結局紙は一枚も使わずじまい。
で、夫と私の感想は、なんだ布おむつ、別にたいへんでもないじゃん。
そりゃたしかに紙おむつみたいに換えてポイに較べたら手間だけど
うちはおむつ換えて、それからすぐに洗面所で軽く洗って
重曹と精油を入れたふたつきバケツにぽい。寝室に浴室がついてるので、
夜でも大して面倒でないのだ。
うちはそれより、紙おむつの金銭的負担、ゴミの多さのほうがストレスになりそうなので、
布にしてよかったと夫婦ともども思っている。
(夫がいるときには本当にこまめにオムツを洗ってくれるのもポイント!)
おむつ換えは赤ちゃん本舗で売ってる「あったかいdeシュ」っていう
温水のでるスプレーを使って、お尻をきれいに洗って、おむつの汚れてないところで拭う。
これでお尻はいつもサラサラつるつるをキープ。
わが子のかわいいきれいなお尻を見るのは喜びでなくてなんだろう!
…っていうのもやってみないと想像もつかない世界でしたわ。
で、おしっこやうんちにすぐ気がついて真っ先に換えてあげると
これがまた機嫌のいいこと。なんか、これこそコミュニケーションていう感じなのだ。
こっちみて、ご機嫌顔するようになった、最近。
よくあるのがさっきしたばかり、と思ってると換えたおむつの気持ちよさからか、
もう一度していることがあって、そういうときって他に原因があるのかと思って
おむつチェックしないまましばらく泣かせてしまうときある。
そういうときは、やっぱり怒ってるんだよなあ、顔が。真っ赤にして、泣いて。
これもコミュニケーション。
さて、義母の勧めもあって、おむつなしもがんばりすぎずにトライ。
っていうのは、生後5日目(退院してきた翌日)におしっこ前に泣いたので
ダメもと(と思って)トイレまで連れてったらあっさり成功してしまい、
え~生まれてすぐにできるんだ!すごい!と思って
おもしろいのでときどきトライしてみてます。
あんまり神経質にやると自分も赤ちゃんもたいへんなので、
サインがわかって、おまるが近くにあって気が向けばトライするっていう感じですが、
今のところ2-3日に1-2回くらいはキャッチできる感じでしょうか。
ときどきフライングもする。そういうときはあつひはおまるにささげられたまま
泣いて怒るよ…。失礼しました、とママはまたおむつを戻します。
ちなみに今日はあつひはバッチリ成功して勢いよくおしっこを出してくれましたが、
キャッチするほうが間抜けでびゅうっとおまるを飛び越えて床が水浸し…
でも台湾はタイル張りなので、拭えばいいだけで楽チン!
●●●今日という日●●●
さて、ひと月が無事に過ぎ、中国文化では満月といってだいじな節目になります。
お祝いをして、母親はこれで床上げ。私はとっくに動き回ってるし、
3週目にこっそり髪の毛も洗ったし、PCも使い放題だし(夜中の授乳tweetはやめたけど)
トコちゃんベルトしていたのと、ほぼ玄米菜食で通したくらいであとは
特別なことはしなかった。
でも自分的には母子ともに健康、育児もそれなりに流れが掴めつつあり
とてもほっとしている。今日はあつひにたくさんありがとうと言った。
これから産後初めてのお風呂(シャワーは3週間からしていた、それまでは
身体を拭くだけ)に入りたいと思います♪禊じゃ~。
職場復帰まであと1ヶ月。
それまでともかくべったり赤ちゃんと過ごしたいと思います。
それから、エキサイティングだったことのひとつに、
夫の育児へのかかわり方と、ふたりの関係の変化もあって
これはまた改めて書きたいなあと思う。
満月に、ともかくも、パートナーであるクリスにありがとう。
あなたなしでは私こんなにできません。