February 29, 2008

朝に夕に…

美術館のお仕事は、朝陽のまぶしいきれいな時間に出勤し、
夕陽の沈み始める頃に退勤だ。
今日はカラマツ林の向こうに黄金色の太陽…夢を見ているように
暖かくまばゆくきれいで、見とれていたら思わず道を間違えて夜のバイトに遅れてしまった。
ものすごい雪の林道をずっとずっと抜けて、随分遠回りでたどり着いた。
地図を持ち歩こう…
それにしても、毎日美しいものを見て、今年はすっかり冬が大好きになった。

昼間、3月にやるライブのチラシを持ってパンちゃんが美術館に来てくれたが、
歩いてきたら、けっこうあってびっくりしたよ~と言っていた。
4キロくらいだろうか。天気がよかったので、気持ちいいだろうな。
彼の新しいバンド名、ニャンコマってどういう意味なの?と聞いたら
どこかの国の言葉で「満月」なんだって。
満月の夜に開くライブ…
それを聞きながら、満月の晩は最近食欲は異様に増すので
困るなあと思った私。く、くだらない…

朝、交代で(こっそり)お散歩しようかと言っていたけれど、
ブロンズの追跡調査の資料を黙々とまとめているうちに夕方になった。
Tさんとのおしゃべりあれこれはすごく楽しい。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 28, 2008

スライドする立ち位置

春からのお仕事の面接へ。
中国茶をみんなでいただきながら、美しい人たちに囲まれてちょっとぼうっとなる。
社長さんがあまりにすてきな人だったので、さらにちょっとだけぼうっとなる。
筆記具を忘れたのでMさんにボールペンを貸してもらって、
そのまま持って帰ってきてしまった。ぼうっとしすぎ…。

そのあとで美濃戸へ遊びに行く。
家の前でほとんど雪にはまっておそろしかった。
とむ手作りのものすごくおいしいごはんをいただき、
体がぴちぴちとよろこんだー!
いい時間まで語り、カラマツストーブの隣におふとん
しいてもらって暖かく寝た。楽しかった!

りょうくんと久しぶりにたくさんおしゃべりしたが、
ほんの数ヶ月前に自分が思ってたことと、今の自分が思うこと、
ずいぶん変化があったのだなあと改めて思う。
変わらないものってないなあ、とあれもこれもに感ずる今週…

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 26, 2008

笹原お泊り体験(雪かき…)

ゆうべは美術館で歓迎会を開いていただいて、みんなで
おいしいお食事をいただいてから、笹原のTさん宅にお泊り。
築70年というけれど、なんとも素敵…
重たい雪がどかんと降ったので、到着しだいふたりでわしわし雪かきに励み
早くも笹原生活の洗礼。
雪の上にスマイルマークを描いて、終了!

縁側そばで雪景色の庭を眺めつつ(昔からあるという軒先の電球とその傘の
感じがすごくかっこいいのだ)
お茶を飲みながらたくさんおしゃべりをして、朝はじゅんこさんの
自然農のお豆たっぷりの玄米と野菜たくさんのおいしいお味噌汁をいただき出勤。

笹原から原村までの道はまっしろの森のなかをずんずん通るので
すばらしくきれいでうれしかった。幸せな朝だよー。

仕事。朝から2時間、雪かきでした…。
Yさんは雪かきマニアなのでほんとうにうれしそうだった。
あまりに楽しそうなので、こちらまでしぶい気持ちにはならず、
元気よく雪をかきまくった。

展示に使っているコンパネがまがっているので直しにいくと、
ありえない方法で固定してあるのでYさんと苦笑しつつ対策を練る。
天井の電球は全面を覆っている布をそうっと切り裂かねば変えられないし、
いろいろがありえないつくりで笑える。
美しさの裏側にいろいろなドラマがあるのね…。(そういう問題?)

夕方仕事を終えてからパンちゃんのお店でお茶とおまんじゅうをごちそうに。
フィンドホーンの写真をたくさん見せてもらった。

歯医者に寄ってから、こぞうくんのところでパパパスタをごちそうになり、帰宅。
彼氏と電話をしていたら、ありえないタイミングでバッテリーが切れ、
へこんだ。でもこういうのが人生だ。しかたないよね。

明日も雪かきかな~。
美術館勤務なので一応ジャケットとか着てるけど、仕事内容は肉体労働である。
長靴は欠かせない。
でも、森がきれいで楽しい。じゃんじゃん雪をかいていると体が
ものすごく暖まってきて、明るい気持ちになる。

最近は1週間がほんとうにあっという間。
いろいろやることがあって忙しいが、ひとつひとつをじっくりやることができるし、
充実していて嬉しい。
きりきりしないということはすばらしい。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 25, 2008

森の中の美術館

森の中の美術館…静かで…とても静かできもちのいいところ。
冬なのでお客さんはほんとうに少なくて、企画展のお誘いの
封書を作ったり、ブロンズの調査書をまとめるのをお手伝いしたり、
のんびりと作業する。ひとつひとつのなんでもない作業に心をこめて
できるというのがなんだかとてもうれしかった。

前の仕事のときはほんとうに忙しく、走るように仕事をしていて、
じっと机に座ってひとつことをやり遂げるということもなかなかできなかったから。

スリッパの古いのと、新しくてちょっといいのをより分けて、
お客さんが履くほうをちょっといいやつになるよう並べる、という作業を
頼まれたときに
「ごめんねぇ、こんな仕事は高学歴の人に頼む仕事じゃないんですけれど」
と笑いながらお兄さんが言っていたが、
そんなことはどうでもいいのだ。
(というか、そんなわけのわからん気まで遣ってたらうつ病になるど…!)

ただ心をこめてするそんな作業のあれこれがうれしいのだ。
この自然のなか、足を運んでくれるお客さんに気持ちよく楽しんでもらえたら、
という想いだけで。美しい時間。
ていねいに手を動かしていると、心はすっと、どんどん明るい気持ちになっていく。
時間のゆとりは心にもゆとりを生むなあ。

朝は美術館の表や展示室の中の温度を日誌に記録していくのだけれど、
今朝はマイナス8度。
少し緩んできたかな、ゆうべはとても寒かったけれど。

いっしょに仕事をしているお兄さんは動物園で長いこと働いていて
鳥にものすごく詳しい。
雪かき(今日はそんなに雪がなかったので、雪かきを持ったままの
木立のなかをお散歩みたいな感じで)の途中途中で鳥の鳴き声を聞いて
名前をいくつか教えてもらった。

仕事を終える頃、ちょうど日没に近く、空がすんごいきれいだった。
森の上を飛行機が飛んでいて、暮れかかる空にすーっとどこまでも飛行機雲がつながっていた。
カラマツのむこうに日が沈んでいく様子を眺めながらしばらく車を走らせ、
それから泉野の方面まで抜けると
八ヶ岳がどかーんと何もさえぎるものなく見えて、すばらしい景色だった。
人もまばらな温泉にとっぷり浸かって体をあっためて、帰宅。

夜は明日新しくできた笹原のお友だちのおうち(なんと、偶然にも今度越すところの2軒隣だ!)に
行くので、手土産にするクッキーを焼く。菜種油が足りなかったので、
太白ごま油にしたら食感がより素朴になりました。
菜種のほうが軽く仕上がるみたい。。。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 24, 2008

遺伝子

蓼科のこの時期…意外とお茶をする適当な場所がない。
というわけで、小腹もすいたし…と、とむとみつ蔵さんでお蕎麦。

変わり蕎麦が柚子きりだったので、二色蕎麦をいただく。
柚子きり、塩でいただいたらほんとうにおいしかった。
そのうえ、蕎麦プリンと蕎麦がきしるこまでいただき、
高校生のような食欲…

バイト先で土佐酢を仕込んだあとのだし昆布を細かく切っておやつにしてもらった。
滋味深くおいしくいただいたが、いい昆布ですごく厚みがあるのが、
歯の詰め物が取れて穴ぼこがあいているのでつまってしまい仕方なかった。
忙しくなる前になんで治しにいかなかったんだろうと深く後悔。

バイトのあと、姉が誕生日だったのでお寿司を握ってもらって帰宅。
遅かったので、すでに家族あらかたできあがっており、
姉にいたっては寝ぼけまなこだった。

ペルー、いいわねえ。行ってみたいわぁ。
と母がいうので、
「どこにあるか知ってるの?」
と尋ねたら
「えっ。なんかヨーロッパのほう?」
と言っていた。

一同あまりに驚いたので、姉に
「どこか知ってる?」
と尋ねたら
「みなみアメリカ……?」
と言っていた。間違ってないけどさあ…。
この二人、とても似ている…。

寝ぼけまなこの家族とおいしくお寿司をいただく。

どろ亀さん(高橋延清)の本「樹海」、すばらしい本だ。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 22, 2008

台湾が呼ぶので。

ゆうべはまこちゃんとひさしぶりに会ってごはん。
タイ料理!宮崎で採れたっていう青パパイヤがみずみずしくて
ソムタムがおいしかった!(すごく、夏っぽいメニューだけど…)

青いパパイヤって、いろいろといい想い出があって好きだ。

ついでに、熟したパパイヤも好きだ。
あの黒いつやつやした種と、ねっとり深い褐色のコントラスト…

中国や台湾でいただく中華のデザートのとき、スイカのときはそうでもないが、
パパイヤが皿に載ってくるとちょっとうれしくわくわくして
だいたい話に集中できなかった。
日本で食べるパパイヤって固くてちっともおいしくないが、
やっぱり南のほうでいただくのはねっとりしていておいしいのだ。

でも相手がちゃんとした男性であれば、まっさきに女性には
デザートを勧めてくれるし、その頃にはがっちりのビジネストークも
終わらせているので安心…スマートな人は仕事もできるなあと思う、、、

話はずれるが、日本の男の人ってこれがやっぱりあまりうまくないっていうか、
義務的にやってる感じが匂うのでこっちが逆に気を遣わせて悪いなあと思ってしまうとか、
酷いのになると、「やってやってる」感をぷんぷん漂わすおっさんとかもいて
めんどうくさいと思う。だったら何もしなくてもいいのに…
台湾や中国の人はけっこう若くてもさまになってるっていうか、
まあ単純に慣れてるんだなって思う。
女の子が強いってのもあるんだろうけど笑、みんな男の人が女の人にやさしい気がする。

たまっているマイルで「台湾・味わいの旅」もすてきかな~、などと
台湾の話をしていたふたりだったが…

今朝、昔よく泊まってた台北のホテルから、きもちのよいバースデーカードが届いた。

さっき、メールを開いたら台湾のお友達Lから久しぶりにメールが。
蘇州に出張に来ていて、お客さんと虎丘に行ったので、私のことを思い出してメールくれたらしい。
最後にLに会った日は、打ち合わせが前の日までに終わってお休みで、
それでいっしょに虎丘に遊びに行ったんだった。
たった5ヶ月前、記憶はまだ鮮明…ああ、会いたいなあ。

こうなると、台湾に呼ばれているみたい。。。
マイルが期限切れる前に行って来ようかな?
台湾の人のあたたかさとか屈託のなさとかが恋しいような気持ち。
おいしいごはんも!みんな楽しそうにごはんを食べてるのもとてもよい。

さて、仕事のこと。
仕事は今年一年くらいはどうもこうもするつもりはないのですが、
さりとてお金がなくては食ってける筈もなく、、、

最近、山をしつこくうろうろしていた(?)甲斐あり、
知り合いのつてで声をかけていただいた
山の美術館で、3月いっぱいお仕事することになりました。
静かな静かな、お庭のすてきな小さな美術館です。

あとは、やっぱり山のなかのしっとりしたお寿司屋さんでも
週末を中心にときどきお仕事させてもらえることになりました。

目の前で貯金がどんどん減ったりしていくのって思ってた以上に焦るもので、
「この際もうなんでもいいか」と思い始めたことも何度もあったけど、
いやいやでも、もう少し待ってみよう、と思いなおすと、
不思議と話が向こうからやってくる、そんなことが続いてラッキーだ。

今日のごはん。
丹精したのに、誰も帰ってこないや…ちぇっ。
というわけで、孤食である。ごはんをひとりで食べるのは久しぶりだな。
れんこんをアマランサスの炊いたので和えたのがすごくおいしかった。
れんこんは煮るのと蒸すのでけっこう食感が変わるのでおもしろい。
今日は梅酢でちょっと煮てから和えた。じょうずにできた。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 20, 2008

米ぬかクッキー

米ぬかでクッキー作成。
こうばしくて、もりもりお腹にたまります。

08-02-20_14-41.jpg

投稿者 chaco : 06:53 PM | コメント (0)

FULL MOON

とむと夕ごはん。
静かに元気が出たーよかった!

部分ばかりを見ているとあれもだめだこれもだめだっていう気持ちになりがちだが
全体に目を向けると人生は宝物の山だ。

明日は満月。
夕暮れどきに諏訪湖畔を車で通りかかったら
完全に暮れるぎりぎりの時刻、
凍った湖面のみっしりとした白がえんえんと続いてその上に
薄青い暮れかかった空が広がり、そして大きなまあるい満月が
雲にときどき隠れたり顔を出したりして
その様子がほれぼれするほどに美しかったので、
寒いけど車を適当なところに止めてしばらく見惚れた。

ちょうど向かいに写真を撮りに来ているおじさんがいて、寒いのに随分ねばっていて、
心のなかでそっと応援したいような気持ちになる。
美しいものをたいせつにしたいというその気持ちは誰にもあるものだが、
同じ対象に触れて他の人もそれぞれにそう思っていることに気がつくと
あったかい気持ちになるね。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 19, 2008

おばあ見習い

今日は郭公の「冬ごもりおばあの会」へ。
おばあ見習いだ。
かわいいおばあたちに囲まれ気ままにおしゃべりしながら
編み物をしたり小さな機織り機で織物をするのを眺めたり、
頭がちょっとじりじりするくらい午後の日差しがたっぷり入る部屋で
ほんとうに心地良かった。

かぼちゃの種を剥かないまま炒っておいて、煎じるとおいしいお茶になると教わった。
こうばしくて、おいしい…

紡ぎをやってみたいと言うと、帰りに羊の原毛を袋いっぱいに持たされる。
とてもとても羊くさくてべとっとしているが、果たして冬の間に紡ぐところまでいけるだろうか…
ひさえさんがもっと大きな袋ごと渡そうとするので、
「こんなにあったらもうプレッシャーでもう来週から来れないかも…」と
つぶやき、半分にしてもらった。
紡ぎとか染めとかフェルトとか、やったことないけれどおもしろそうなことがてんこもりだ。
少しずつチャレンジしてみよう。

帰りに山裾をぐるぐるして、また温泉に寄って帰宅。
いつも入る温泉はたくさんのカラマツに囲まれてて、カラマツの向こうに
夕日がぱあっと広がっていて超きれいだった。
日が随分長くなってきたわ。

夜はこれでもかというほどの根菜づくし。
葉野菜がなかったので、そうなったという感じだけど。
里芋を皮ごと蒸してから剥くとつるんと剥けてきもちがよい。
これを半分に切って味噌だれとチーズをのせて焼いたらすごくおいしかった。
あと薄味の大根の煮物と、かぶの味噌汁と、ごぼうとにんじんのきんぴら。
根菜、根菜、根菜。
気持ちまでどしっとする感じだ。食べ物で体調が変化するのはもちろんだが
心持にも影響する気がする。

食べ終わってからえいっとserenoへ。
寒いのででかけるときはえいっという感じ。
星がきれいな夜でした。満月、近し。

一見間延びしたような日々というか、人から見たらきっとそう見えるんだろうなあと
思うが、実はどんどんいろんなことがやってきて、助走期間というか、
春に向けて地ならしっていう感じだ。
時間をかけてやっと過去に自分に起きたことや選んできたことの意味とかを整理しているし
そういう時間が持てたことが単純にありがたいなあと思う。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (2)

February 18, 2008

大根葉

大根葉と、かぶの葉でふりかけ作り。
塩でさっとゆでたのをオーブンでからからになるまで、、、
シネマちゃんに教わったように。
シネマちゃんってとても魅力的なお嬢さんで、忘れがたい人だ。
(思えばデコさんのお子さんてみんなチャーミングだけれども)
彼女のメールの文章とかも独特に魅力的で大好き。
またいつかともに時間が過ごせるといいなあ。

紅茶のクッキーをさっと焼きながら、畑に何を植えようかノートに書きながら考える。
いちばん好きな野菜って考えたときに、れんこんって私の大層好きな野菜なのだが、
このへんで作ってるってのを聞いたことがないから、分寒すぎて無理だろう。

藍の生葉染めの毛糸でネックウォーマーをもうひとつ、編み始めたが、
指が荒れているのでしている手袋がうすあわく青く染まっていく。
青はいい色なのか、どうか…。
昨年は青い持ち物がふといろいろと私のところから離れていった。

ちょっとびっくりした知らせがあったので、そのことがぐうっとのしかかり考えてしまう。
人も場所も何もかも変わらないではいられないが、それでも人々の心のなかに残るものや
互いに通じていたことや何かこそが尊いのだと思う。
人生において、結局そういうことしか積み重ねられないと思う。
お金も家も何も、墓へは持っていけないのだ。
そのことが気持ちを明るく照らす。
そしてまたいつでも、始められるくらいにはまだじゅうぶんに若い私たちだ。
ひとつのドアが閉じたということは、もうひとつのドアが開いているということ。

それから、病院がいやでいやでぱっぱと退院してきてしまったばあちゃん。
具合は相変わらず悪そうだが、病院行こうかと提案すると断固としていやだと言い張っている。
まわりは大変そうだが、そんなばあちゃんはなかなかいいと思う。

夜はよもぎと大根葉をお風呂に入れてすごくあったまったのでいい気分だ。
まとまらない小さな考え事をいろいろしながら、ゆっくりと1時間ほど浸かった。
今年はほんとうにきんきんに寒い冬だ。掛け布団をもう1枚追加した。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 17, 2008

親父の苦言と薪割り

前の晩に酒を飲みながら父親が苦言を呈す。

「畑やる、木こりやる、山をよくする、地域をよくする。
理想は持ってもらって大いにけっこう。
でもなあ、畑一反自分で耕せるようになって、
木を自分で一本切れるようになって、それからだぞ。
チェーンソー持って、山歩けるか?
木を自分ひとりで切れるのか?
チェーンソーの目、自分で立てれるか?
その切った木を、自分で出してこれるか?
木こりになれって言ってるんじゃないんだ、自分の頭だけ使って、
パソコンに向かって、それで私も仲間ですって、それはそうじゃないだろう?
体力つけろよ。どんなにたいへんなことか、身を以って知ってくれよ。
やりたいことはやればいいからさあ、やっていいよ。
でもな、自分で実際にやってな、それから物を言えよ」

思わず正座して聞く。
(これって息子…?)と内心思いつつも
ビシリと言われたこと、ありがたく思う。
墓場まで持って行きたく、親父の苦言ありがたし。

10年ぶりくらいに何かこのようなことを言われたように思うが、
そのあとサッパリと「はい、今日はこれくらい!」なんて言って
笑いながらまたじゃんじゃん気持ちよく酒を飲んでいた。

そんな昨日の今日で、朝こぞうくんから電話あり。
笹原のカラマツストーブの薪ステーションで薪割りをするというので
今日は一日手伝いに行って来ました。

昨晩久しぶりに酒を呑んだので頭が重くてちっとも目が覚めないが、
電話を受けてほいっと飛び起きてから30分後には木こり仕様の格好でくるみにいて
なんだか心と体がちぐはぐになった気分がした。
でもこぞうくんなので私はもうどんなによれよれでも彼の前では気にならないと思う…
という、とても貴重な男友達である。(ということにしておこう)

大量の唐松の原木を木こり衆が短く切ってくれたのを、ひたすらに薪にしていく。
楽しいのと、私は体力はないが意外に根性はあるので、根気よく
仕事を続けて、時間の過ぎるのがあっという間に感じられた。

やってることは原木の短く切ったのを機械の
所定の位置に置いて、単純なレバーの操作で薪を作っていく、
それだけのことだけれども、木の乾き具合やなり次第でうまくいかなかったり
バキッとすごい音がして木っ端が飛んだりもする。自然は一様でないということに
油断をすれば危険も含まれるし、細かい発見がいろいろとあって、
体感することに充実を覚える。
淳くんにお願いしてチェーンソーを使わせてもらって、玉切りにもチャレンジ。
ちょっとずつ、世界を広げるっていう感じ。みんなにこにこやさしく教えてくれて
ほんとうにありがたいなあ!

木こり衆の所作ややり取りも身を置いたことのない世界、
新鮮といえば新鮮。くるみで話してるだけじゃなくて、いっしょに作業してみることで
できる間合いみたいなことこそ、ここへ来て自分の体を使わなくちゃ得られなくて、
昨日の今日というのもあって、しみじみ来てよかったなと思う。

夕暮れどきにくるみへ戻って、薪をbちゃんとこぞうくんとくるみパパとで
積み上げているときに、スカートにブーツ、きれいにお化粧したお嬢さんたちが
横を通って店に入って行くのにすれ違い、なんだか自分との落差にえへへと笑えてくる。
オレ、長靴、ボードのパンツ、風も雪もへっちゃらなジャケットに毛糸の帽子、ゴム引きの軍手…!
薪を渡してくれるbちゃんに「なんだか…‘別種’って感じじゃない?」などと訴え、えへへと笑う。
…でも自分にとって意味のあることをたいせつにできている今は最高。

薪も積んだり運んだり、重いものをなかなか運びなれないので
終わってさすがに体はくたくたで、温泉にちょろっと浸かって体をほぐしてから帰宅。
帰って汚れた上着など洗濯をしながら(木屑をフリースから取るのが超たいへんだった)
今日もいい一日だったなあと思う。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 16, 2008

「戦争の悲しみ」

「戦争の悲しみ」読了。
記憶している以上に内容の分厚い本であった。

裏表紙のサインを見ると、
私がバオニンさんのお宅にお邪魔したのが2000年の9月とあるから、
すでに7年半もまえのことになるようだが、あのとき私はこの小説をきちんと
読み込んでいなくて、カラオケ屋がわきにある、うるさく蒸し暑い部屋で
気を散らせながらざっと通して読んでおり、「戦争文学」というジャンルに属する小説なのだと
思っていた。―ベトナムの戦争の悲劇を描いた作品。

実際には戦争というある時代がえぐりだした人間の悲劇や美しさを、
人間の内面を深く描かれたすばらしい作品で、また歴史とその時代に生きる
人間とは不可分であることの真実を巧みに語っている。
今回読み直して深く感動。

バオニンさんを訪ねたときに「戦争を知らない若い世代に
戦争の体験を語り継ぐ、そのことは必要だと思われますか」と尋ねた私に
彼は悲しそうな顔で「いや、もうこんなつらいことは、知らないほうがよいのです」と
簡素におっしゃっていた。

それから「今のベトナムは、今日より明日、明日より明後日と、
よりよくなっていく、ということのようですが、そのことがはたして
いいことなのか、どうかはわかりませんね」と笑顔でおっしゃった。

通訳を頼まれてくれたハノイ師範大の女子大生がそれを聞いて
「政治のことはね、私たち若い世代はちっともわかりませんよ。‘おまかせ’っていう感じです」と
これまた屈託なく笑ってあとを引き取った。

彼はその後明るい、でも少し真剣な顔で、同行の日系企業のハノイ支店の
支店長さんに「ところで、息子は大学生なんだけれど、日系企業での勤め口はないだろうかねえ」と
話題を変えて、なんだか拍子抜けしたものだ。

今投資ブームだというけれど、ベトナムの人は変わっただろうか。
ハノイの人の生活は変わっただろうか。ホアンキエム湖のまわりは
どんな様子だろう。はがき売りの子どもたちはまだいるのかしら。
タイビン、私の過ごしたあの田舎の人々はどうだろう。

会う人会う人が日本人である私に「ベトナム、ゲーオラム」(ベトナムは貧しいよ)と
言ったり、街を歩いていると「コーティエン(金持ち)」とたくさんの人に言われたり、
身につけているものの値段を執拗に尋ねられたり(これはベトナム人の癖みたい)、
身の上話はすぐに援助云々の話になるしで
やり取りのあれこれがすぐに金銭的価値の話になるので、
ものごとがうまくいかない時分にはひどく暗い気分になったものだが。

大学生のときにバイトしていたバーのお客さんにベトナムの話をしたら
「ベトナム→中国→シンガポール→東京→ニューヨーク→ヨーロッパ、と見て歩くと
人間の進化の過程を見ているようですよ」と言われてほほうと思ったけれど
世界がこれだけ破綻を示しているなかでもはやそのことが正しいとは
誰にも言えないような気がする。

多くの文化がひとつの土台のなかに流れ込みとても混乱していて、
そのなかのあらゆる変化に見込みがある状態。
だからこそ自分の属する文化にしかと根づきつつも、
そこに横方向の大きな視点を持ち込むことが
前向きな創造力の源になるような気がする。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 15, 2008

重ね煮

焦燥感にかられるものの、また焦ってもしかたない、と思いなおして
気をそらす…という繰り返しに若干飽いているわけですが、
そんな歯がゆそうな状態のワタシを見て父が気を遣ってくれているのも
わかり、ちょびっとなさけない。やさしいなあ…。

今日は編み物をして過ごした。ピンクのネックウォーマー、完成。
手芸用品の店のセールで偶然見つけたイタリア製の、
蔦が彫られたシックなボタンをあしらったらすごくかわいくできた。
(自画自賛)
飽き足らず、その勢いで湯たんぽカバーを編んでいる。
かえるみたいな色の毛糸で。

夜は家でごはん。
車麩と里芋とさつまいものカレークリームシチュー、
長いもの梅酢和え、重ね煮のおみそ汁、玄米ごはん(レンズ豆入り)など。

重ね煮は陰陽を理解してないとできないので、
ちょっと本で調べたりするのに手間がかかるが、
献立を考える時点で陰陽を意識するので、とても勉強になる。

でもそういうことより何より、材料を重ねて塩をして蓋して煮るだけ、
という簡単さなのに、あのおいしさってすごい。毎回野菜そのものの持つ
甘み・旨みに感動する。

「戦争の悲しみ」を引き続き読んでいる。
ハノイの街が恋しいように思う。再開発が進んでもはや住んでいた頃の
面影はほとんどないと聞いているが、それでもなんだか行ってみたいような
気になってきた。小説のなかに覚えのある地名、通りの名前が出てくる度に
いろんな記憶がよぎる。ラオスも行ったことのないので、そのうちに
1-2週間の旅行をするのもよさそうだ。

…ネパール旅行中のじゅんじくんは元気かしらね?
帰ってきた彼に話を聞くのが楽しみだ。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 13, 2008

温泉に行く途中で20リットルの水タンクを買って、温泉のあと隣のスタンドで
水を汲んでいく。お菓子を作る用の大きめの深いボウルが実家にないので、
それもふたつほど衝動買い。ホームセンターによくある安いのでなくて、
厚みのあるステンレスのすっとしたデザインのもの。
値ははったが、こういうものにすごく弱いのだ。

夕方クランベリーとくるみのケーキを焼いて、紅茶のクッキーを仕込む。
クランベリーを赤ワインで煮たのですてきな匂いがキッチンに立ち込めて
白い琺瑯びきのお鍋に深く赤いベリー、その生々しく美しい様子をほうと見ていたら
なんだかわけもなくちょっと悲しくなった。気がつくとずっと何か考えている。
プラン、とかいうわけでなく、もくもくと、静かに。気はあまり晴れない。

夜は会社員時代の上司とお食事。
Iさん、最近水に凝り始めたとかで、
やっぱり20リットルの水タンクを2つも買ったそうだ。
久しぶりに諏訪湖沿いの一軒家のフレンチ。
金目鯛のポワレ、おいしゅうございました。
身のとろっとした甘さと、皮のぱりっとしたところ。

焼いたケーキをまだ暖かいうちにてきとうに切り分けて持って行ったので
すごい見た目になってて、もうしわけなかったと思う。

湯たんぽの大きいのを買ったので、今日からこれを使おう。
昔ながらの湯たんぽのカバーってなんでみんな赤いんだろう。
赤=暖?
毛糸で湯たんぽカバーを編もうと思う。

…ああ、でも違うんだ。何かが足りない。
3日くらい寝ていて目が覚めたら世界が変わってたらいいなあ…
…なんてことを思うのは生まれてこのかたはじめてだ!
そんなこと、あるわけないんだけどさ!
振り回されてることが実はたったの一点というのも、これまたわずらわしくなさけない。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 12, 2008

波田

波田の大月さんのところへ。
大月さんのおうちの雰囲気が好きだ。少し暗くて、でも外からの光が入る窓があって
やわらかな感じだ。楽器がいろいろあったり、使い込まれた薪ストーブだとか
家具やじゅうたんの感じだとか、居心地がいい。
そして大月さんもとてもいい人で、話しやすい。

インターネットであちこち比較して自分で選んで買ったプロポリスをチェックしてもらうと
効き目がほとんどない(大月さんの持ってるのとOリングで比較すると
歴然)ことがわかり、がっくりだ。あんなにもっともらしい説明をしていたのに…ちぇっ。
今日は帰りにおいしいりんごジュースをいただいた。

近頃はいろいろと考えさせられることが多くてじっとした気持ちになる。

帰ってから、ていねいに料理をしようという気持ちで
たくさんの野菜の重ね煮をして、豆乳で作るホワイトソースもいつもよりていねいに作って、
白い冬野菜のシチューを作った。かぶの葉もじっくり炒って、ふりかけを作って、
ことさら時間をかけてごはんを食べた。エネルギーを補給したっていう感じ…
最近は重ね煮が自分のなかで流行。どうしてこんなに甘く素材の味濃く仕上がるのだろう。
毎回びっくりする。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 11, 2008

山へ

今日はbちゃん、kozoくん、みなちゃんと4人で西山へ。
膝まで埋まる雪かきわけかきわけ、進む山道。
木の名前と見分け方を木こりくんたちに教えてもらいながら、のんびり歩きました。
ひのき、赤松、ミズナラ、コナラ、ソヨゴ、アオダモ、リョウブ、ネジコ、白樺…

冬なので葉のない木々達の、枝ぶりや樹皮の様子を注意深く観察し、
樹種を当てていく。時折なんの加減か木々に積もった雪がさらさらと
落ちてきて粉に舞い、こぼれるようにきらきらさらさら、いつまでも
光っているのがうれしかった。

小さい頃は木の葉っぱや、雨の雫や、土のなかの虫なんか、いくらも飽かずに
眺めていたものだけど、いつの間にか頭でこれは△△っていう名前、という認識だけで
通り過ぎてしまって、じっと細部まで観察するなんて、大人になってからはなかなかない。

樹皮の違いやその節の感じや色みを観察してみると、4,5歩先をいく友達との
間だけでも幾多もの種類の木が生えてて、そして同じ樹種であっても、
生育条件や年数だとかありとあらゆる条件が重なって、まるで別の木に見えるようなのもあって
しろうとには見分けが難しい。

それから、間伐はデザインのようだという話。
当然、一定の範囲にどの程度残すかというルールは現場ごとに決まりが
あるのだけれど、ただそれに従って樹齢や樹種に関係なく無作為に切ればいいわけでなく、
実際にどの木を切るかというのは現場の各林業士の裁量による部分が大きいそうだ。

3本木があるとしよう。
真ん中にある、中くらいの高さの木はぐねぐね曲がって伸びてるけど、
それは右手にある背の高い、葉っぱのわさわさした木に日光をさえぎられているから。
左手の木はまだ低いけれど、真ん中のやつを切ってあげれば
元気よく伸びれそうだね。それに左の背の高い木とも喧嘩しない…

なんていう風に一本一本の木の位置、傾斜、高さや樹種毎の特徴やを
観察して、どの木を残してどの木を切ってあげればよいか、決めていくようだ。

農作物の間引きにも似てるけど、畑は生育条件がそう大きくは違わないのに対して、
山は傾斜があったり、いろいろな樹種が混ざってたり、樹齢も異なるので
その分観察する眼を養わないと仕事にならないだろう。すごいことだなあ、と思う。

実際に間伐をしてから何年も経たエリアを見せてもらうと、赤松が立派な
存在感でどっしり育ってたり、人の手を入れることで、
山の成長をコントロールしていることがわかる。
里山として山を利用してきた昔ながらの知恵。
人工林や原生林、その山の持つ歴史や性格で、視野は全然異なるのだろう。
たくさんの山を見てみたい、という想いにかられる。

「この木はなんだ?」って樹種のあてっこをしながら
1-2時間も歩いて、そのあと向かいの山の、左手は楢の群生、右手は赤松の群生、
そのずっと向こうに諏訪湖と諏訪の平らを眺めつつ、魔法瓶に入れてkozoくんの
運んでくれたコーヒーをみんなでいただく。
雪のなかをのしのしたくさん歩いたのでお腹はびっくりするくらいぺこぺこで、
古い板チョコ(kozoくんのデイパックから出てきた)を銀紙ごと雪につっこんで
ぱりっとさせて、それからみんなでちょこっとずつかじった。山で食べるチョコレートって
なんておいしいんだろう!

帰ってからもおしゃべりしたりお茶したり買い物へ出たり気ままに過ごして、
一日たっぷり遊んだので子どものようにくたびれて、そしてやはり山の余韻は深く、
すてきな一日でした。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 10, 2008

何もないけどしあわせだ

今日もおばあたちに混ざって山の温泉。
雪かきでバリバリになった筋肉がほぐれていく。
指にも合ってたみたいで、何してもなかなか治らなかったのが
きれいになってきました!温泉、すごい。

くるみ。
bちゃんとみなちゃんが遊びに来てます。

投稿者 chaco : 06:38 PM | コメント (0)

February 09, 2008

メン吉よかったな…

雪がどんどん降るなか、母と連れ立って山の温泉へ。
ついでに笹原を少しぐるっとまわって案内する。

郭公へ寄って原毛を糸に紡ぐところを見せてもらいながら
おばちゃんといろいろお話しする。

羊の毛を刈っているとこの写真とか、見せてもらったが、
肥料を作りたくて羊を飼い始めたおじちゃんが、毛の刈り方を知らなくて、
そのまんま、4年が経っちゃったんだって。巨大な毛のオバケみたいになった
メン吉ちゃん(メス)は自分の毛が重過ぎてもうヨタヨタで、
困ったおじちゃんはおばあたちに毛狩りを依頼。
6人がかり(!)で毛を刈ってもらったメン吉ちゃんは、動きも身軽に
とっとこ歩けるようになり、今は長坂にもらわれて、元気で過ごしているそうな。
羊は長いこと人間と暮らしているから、もはや年に一回くらいは
毛を刈ってもらわないとちゃんと動けなくなってしまう動物なんだ…

ここの冬の間のおばあ手仕事の会に誘っていただいたので
今度毛糸と編み棒を持って出かけてみようと思う。
おにぎりと、野菜を持ち寄ってお味噌汁なんか作って、
途中でお昼を食べながら手仕事をするんだそうだ。
みんな、夏の間は畑に忙しく、冬はのんびり裂き織や編み物なんかしているそう。
楽しそう。

帰って、家のまわりを雪かき。
今日は昼過ぎと夕方と、夜と3回雪かき…明日もかな。
やけに降る。

里芋と麩の豆乳グラタンと、大根・にんじん・えのきの重ね煮、
バルサミコ+はちみつのドレッシングでサラダほうれん草など、
いただいた。

夜は郭公で売ってもらった毛糸でバッグを編み始める。
思ったより簡単だったので、明日には仕上がりそうだ。
原毛の手紡ぎなので、太さもちょっとばらつくし、
色も黄みがかってるとこと白いとことか、あと草みたいなのが
ちょっと入ってたりして味です。

冬って体が芯から冷えて、家にいるのも外に出るものつらかったので
今まであまり好きな季節でなかったが、
今年は食べるもののせいか、冷えから随分開放されて
元気よく外に遊びにも行ける。

家のなかにいることと外に出かけることのバランスがよく取れるようになって
いつの間にか好きな季節になった。
それに、旬の野菜を中心に、日々のごはんづくりを楽しんでいると
どの季節もまるで愛おしいものだという気がする。

いよいよ春になれば畑を始めるので、どの野菜を育てようかとか、
どんな畑にしたいか、とか具体的に考え始める。
わからないことだらけで、最初はあまり無理しない程度に
品種を絞って始めようと思うけれど、好きな野菜がたくさんありすぎて
絞り込めない…

ところで、諏訪地方って高原野菜でとても有名だが、
冷涼な気候で体を冷やす食べ物ってどういうことなんだろう。
昔からこのへんでトマトやきゅうりやレタスってたくさん食べていたのかな。

ゆるす、ということについて考える。
相手の取った行動をゆるせない、そんな自分がまた許せない…
ってなことがちっちゃいことでたくさんあったけど、
最近そうでもなくなってきて、すごく楽になった!

相変わらずちょっと悲しいことも不快なことも起きるが、
そしてどちらかと言えばくよくよ考え込む癖も抜けないが、少なくとも
受け入れて前に進むってことは前よりずっとできるようになったかな。
目線が変わったっていうか。なんでなんでなんでだろうね?この変化は。

「戦争の悲しみ」バオ・ニン
ひょんなことからバオ・ニンさんのお宅にお邪魔したことがある。
表紙の裏に彼のサインをもらったからというわけでなく、
この悲しくて美しい音楽みたいな小説をずっとたいせつにしている。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 07, 2008

新月

くるみパパと今日は長いことおしゃべりしたが、
最近似てないようで母親と自分の似た部分とかを感じるようになったものだけど、
KOZOくんとくるみパパとはやっぱり父子、似通った部分があって、
男の子はやっぱり父親の背中みて育つっていうか、そういうもんなのねえ・・・
としみじみと思う。

いろいろと行動を起こせば自分のコントロールを超えた部分であるとか、
自分の認識が甘くて失敗をしたりということがあって、それを身につまされ
がーんと反省するようなことが起きたが、この歳になっても
心を砕いて忠告をしてくれた人がいて幸せなことである。
同時に、謙虚であるということはなんと難しいことであるかと思う。

そこまで心を砕いてくれるほどに自分のことをだいじに想ってくれている人が
いるということも含めて、感謝しきりである。
最終的に理屈ではない部分で人間は、物事は動いたりするし、
…いやあ、勉強の繰り返し。

自分の取った行動はなかったことにはできないし、
ある地点や人それぞれの見方によっては
それも100%間違いだったのだとは誰にも言えないことで、
そのことを悔やむよりは(悔やまないわけではないが)、
結果として、気づいた(気づかされた)何かをたいせつにすることで自分の人生の糧とし、
そうすることでしか自分の幸せとまわりの人たちの幸せとは
成り立たないと思う。

まいったなあ、自分。まいったなあ、この結果。と思っても
その‘まいった’を切ないと身につまされながらも、
甘受する・引き受けることで、謙虚に一歩近づけるといい。
痛みはそれぞれにあると思うが、NOTHING WRONGである。ザッツライフ。
そして持つべきものはよき友だなあ(プラス、すてきな父ちゃん!)
…とも思った日でした。

まいった、そしてショックではあるが、なんというか、
反面で心を明るくするような力が働いている。
それはまわりの人たちに照らしてもらってるんだ。
ありがたい…

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 06, 2008

笹原

朝からカラマツストーブのハウスへ。
貸家を見せてもらいに行ったのだが、清水さん丁寧にご自分の温室や
すてきなお家やら、案内してくださりすごーく、楽しかった。
目が覚めるような色、まるで花のような赤と緑の葉っぱを伸ばしたのや、
ころころまるまると太ったビーズみたいなのや、
妖しげな多肉植物の世界に引き込まれ…
見ていて、ぜんぜん飽きない…

このあたりは今一面にまっしろのすごい雪景色だけれども、
春になったらどれだけきれいだろう。山からの小川、湧水、木々、
風は山の麓で凪いでいて、静かなところ。
気温も標高がずっと高いわりに、諏訪より暖かいような気持ちがした。
春からの生活の拠点がここになるかはまだわからないけれど、
いろいろを見ていたら、おだやかに、そしてわけもなく、ああ、大丈夫だ。という気がした。
説明はできないが、明瞭にこれだな!っていう感じがする。
うまくいくときって、あとで思い返せばそういう根拠のない確信がそいういえばあった!という
ことが多いものだけど。

夕方KOZOくんと電話で話をしたら、KOZOくんも磁場なのかなんなのか、
あそこは落ち着く、というようなことを言っていた。
13ヵ年計画…彼氏がastrologyの影響か、13年のスパンでビジョンを持ってね、と
よく言っていて、私の13年後…さて、どういう風になってたいかはなんとなくあるけど、
どこで何をしていてどんな生活か、サッパリわからんなあ…とよく思っている。
でも、その話をKOZOくんにしたら、13年の話がしっくりきた、俺も考えてみようかなあ…というので、
男の人って積み上げる人たちなのかしらん、とチラと思う。

夜は出かける。
結局のところ、人生は紙一重というすれすれのところだが
今日はぐっとこらえるというところに着地。
何も悪くない、ということだけは伝わるといいなと思う。
輝いててください。
私はね、いただいたあのピアスの石みたいな女になりたい。
ありがとう。

明日は新月。清らかな気持ちになりたい。
部屋を片付けて、新月のソウルメイキングをやろうと思う。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (1)

February 05, 2008

どうせ待つのは苦手である

新しい仕事の面接へ。
すごく久しぶりにスーツ着た。ヒールのある靴もご無沙汰。
もはやちゃんと(?)しゃべれない自分。すぐふざけるっていうか
力抜けすぎなような気がする。
でもなんだか仕事となるとつねに熱い、そんな自分がちょっとあつくるしいと
まえまえから思ってたので、願わくばこんな感じのままで働こう…
(厳密に言えば、メリハリをつければいいってことだけど)

終わって、ハーバルノート(またよもぎスプレーを買うため)に寄ったら、
現金の手持ちがないことに気がつき、カードも使えないというので
お昼食べてからまた来るね、と言って、半分山を下り、出直した。
おかげで梅蔵ランチ。ひとりで来ても落ち着けていい店だ。
宮沢賢治を読みふける。「なめとこ山の熊」と農学校の豚の話を読んで
くっと泣きそうになる。

夜は、昨日くるみにカラマツストーブが入ったので、見に行く。
ストーブの足のデザインがちょっと変わった新バージョンで、
ダックスフントというか、もはや「豚」という言葉がピッタリのような、
愛嬌のあるストーブになってきました。

あっちゃんとイマイくんも来たので、そのままお茶飲みつつおしゃべりをして、
日付が変わったので帰ってきた。

この間仕込んだ自家製酵母でパンを焼いたら、ものすごくかちかちこちんで驚いた。
味はおいしいのだが、見た目もおいしそうなのだが、とにかく硬い。
食べると、みしみし言う。
カフェ&スイーツ(雑誌)にシャロムの石釜パンのが載った号が発売されてて、
惜しげもなくまみさんのおいしそうなパンたちの写真が載ってて、
どうしてこんなに天と地のできあがりの差なのだ(あたりまえでしょう、プロだから…)と
思う。

彼氏に報告すると冷静に「待つことができないもんね、あなたは」と言われた。
待ったつもりだが、反論するとめんどくさいなー、と思ってえへへと笑ってごまかした。
彼の批判はいつでも的を得ていて、しかもしごく冷静にそれを言うので
(そして英語って日本語よりどうしても直裁な感じになるので)
ぺしゃんこにへこんだものだが、最近はほとんど聞いてないと言われるほど
笑って流して真剣に聞かない私だ。いろんなものを少しずつ越えている…
思えばうちの母ってこんな感じ。

それで、石のようなパンのその原因がわからないので
くるみに行ったときにあっちゃんに聞こうと思ってたのに
あっちゃんに何かを聞こうとしたが、何を聞こうとしたのか思い出せない、ハテ?と
いうていたらくで、あげくくるみを後にした瞬間にそのことを思い出した。
硬いパンのことを思いつつ、道路がこれまたこれでもかと、かちかちこちんなので
冬って硬いなあ…ととめどなく思いながら運転す。寒くて、肩も凝る。

週末金沢に行くことにしたが、旅行って、行こうと思いついた最初のとこは
すごくわくわくするが、しばらくたつとああめんどくさいなあと芯から思う。
それも行く直前まで。なんだかんだで出発すれば、ああ来てよかった!と
思うけど、あの直前までのめんどくささ、おもくるしさはなんなのだろう。

「放浪記」読了。愛すべき芙美子さん。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)

February 02, 2008

THE暖会。

THE暖会。
どうしてこのうちはこんなにたくさん人が入るのだ…
ひさびさの高橋家、たくちゃんとひしと抱き合う。
たくちゃんは病気をして笑顔が前よりじっくりと柔らかくなったなと思う。

サラダ好評…むふふ。ごぼうとにんじんのきんぴらを入れたのと
やっぱりドレッシングおいしかったみたい。トッピングの蕎麦の実のこととか
いろいろ聞かれた。

フムス(ひよこ豆のペースト)は一見してなんだかよくわからないので
おそるおそるつけてみるファンカくんたちがかわいかった。

チリビーンズは、たくちゃんとメニューがかぶってておかしかった。
いろいろの豆が入ってて、とろっとしてて、たくちゃんのチリビーンズ
すごいおいしかった!そしておでんも!

今回はバーフロアで女子ととりとめもなくお話しする感じで…
帰りはすごく雪が深くて深くて私はしあわせな気持ちで
車のうしろで揺られていた。イマイくんとKOZOくんの話し声が聞こえて、
寝そうで、寒くて、でもなんだかしあわせな気持ちだった。
たくさん笑顔を見たあとってそういう気持ちになるなあ。
ひさしぶりの人にもたくさん会えてうれしかった。

投稿者 chaco : 12:00 AM | コメント (0)