今日は花苑のみんなでしゃくなげの仕入れに、嬬恋へ。
山々山、みんなしゃくなげ…。(+つつじ)
しゃくなげって、大きくなるのにほんとうにほんとうに、時間がかかるんだそうです。
オイラの手のひらくらいの高さのぼっちゃんが、それでも10年とかなんです。
人間は朝から晩までくるくる気分を変えたり移動したり、忙しいですけれど。
ああ、暦が違うなあ、植物って。
花にはまだ少し早かったが、キバナ(黄花)シャクナゲのみどりがかった
やわらかい物腰の花を少しと、
ヒメエゾムラサキの紫の花弁、かわいかった!
種から育てると、隣同士でも微妙に色が違ってたりして、
あっちがすてきだの、こっちがかっこいいだの、いろいろ言いながら
ゆっくりゆっくり畑を見て回った。
シャクナゲの葉っぱの裏はふかふかした毛がはえててかわいい。
何かに似てるな~、この手触り…と思っていたが、あれはそら豆!
蓼科あたりのシャクナゲはハクサンシャクナゲといって、このふかふか毛は
ついてない種類だそう。
お昼は畑のわきで、そのあと松の木の下でちょっとごろごろしたりもして、
すっかり日に焼けて帰ってきた。ちっとも気がつかなかったけど、
渋沢温泉で、顔をこすったらひりひりしたので。
帰ってきたら笹原はちょっと寒かったけど、夕日がきれいで、
そしてついに待望の雨情しだれが咲き始めました!
ホントウ~~~に!きれいだ!
花びらの一枚一枚にすうっとした濃淡があって、なんともいえない美しさ…。
ずっとこれを待ってたんだよね…うれしいなあ。
もうすぐ、お花見です。
伊那でお醤油仕込みのワークショップ。
塩と麦と大豆と麹とお水。
これだけでお醤油ってできるんだよね…すごいなあ。
桶の中の宇宙…。
陽射しが強くて、おもてで何時間も醗酵や塩の話など
夢中で聞いていたら、つーと鼻血がでた…
今日は麦と大豆の麹に、塩を混ぜる塩切りをみんなでして、
麹の醗酵をいったん止め、そしてお醤油仕込みを広めている
岩崎さんのお話をきいた。
ほんとはその後すぐに水を混ぜていくのだけれど、
ものすごく重くなるのでこれは茅野に戻って明日やることに。
「桶仲間」のしおりちゃんたちと、帰りは伊那のMさんのお店へ寄らせてもらう。
すごくいい気の場所で、ちょっと特別な場所になりそうだ。
初めての場所や人だったのに、すっかりグラウンディング…。
頭はゆらゆらと…。
Mさんも山の家に住んでいる人。すてきな出会い…
(それにしても今年はやけにすてきな陶芸の人に会うなあ!)
夜は安曇野からまきちゃんたちが寄ってくれたので、
うれしくうれしく、笹原のお家にみんなでお泊り。
来てくれてありがとう!
CAMBIOバイトへ。
セールだったので、そして連休で仕入れもないので、
夕方にはかなりの棚ががらがらに空いて、
ひと昔前の社会主義国の国営デパートを思わせた…
レジを打ちつつ、いろんな人のいろんなエコバッグをじっと見る。
あたしの好きなのはリネンのざっくり縫ったシンプルなやつだな…
それにしても、立ち仕事なんてずいぶんしてないし、
体はずいぶんなまってます。ほんとうに。なさけないくらい。
夜は村民の森のイベントのフードの打ち合わせ。
メニューはだいたい決まってきたかな…
ナルチャンの新車BMW!にみんなで乗ってあちこちいじらせてもらったが、
謎のテレフォンマーク?やうしろのほうにひっそりと隠されたCDチェンジャーや、
ヘッドランプを見つめている間に突然こぞうくんが噴出させた超いいニオイ!の
ウォッシャー液とか、なんだかよくわからないがすごい機能がたくさん
ついてて、笑った。
かっこいいけど、なんかそれ以上の、別の意味でのすごさに圧倒されたわ。
単なる移動手段と考えて車作ってないもんね、あたりまえだけど。
で、私は近頃マニュアルをもう一度練習しようかなと思ってます。
なぜなら軽トラを運転したいからよ~、おほほ。
人それぞれにね~!
カラマツストーブで大町アースデイへ。
散りかけの桜、仲間、ポレポレさんのおいしいチャイ、大町のきこりさんたち、
ストーブで作ったほくほくのやきいも、来てくれたお客さんとのおしゃべり…
ゆるゆるの空気、出会いたくさん…素敵な一日。
いいイベントだった。
これは主催者の力量だろうな…駐車場の整理や設営の段取りにも
こまかく注意が払われていて、出展する側としてもありがたかったし、
きちんとしているのに自由な空気にあふれてて、
楽しい顔がたくさん見れてよかったなあ。いいところだねー、大町。
最後に主催の男の子に会ったがすごく気持ちよく感じのいい人で、
たいせつにたいせつにこの日を迎えただろう熱意がぐんと伝わってきて、
ああやっぱりな!と思った。生きてた…素敵な輪っかがあちこち…。
まきちゃんに再会できたのもすごくうれしくてにこにこした。だいすき。
chakra-moonのタミさんにアーユルウ゛ェーダのマッサージをしてもらった。
どのくらい噛んでますか?
って聞かれて、最近食べ方がなんとなく「ガツガツ」してるな…と思ってただけに、
背筋のぴんとする思い…。
ヘッドマッサージをしてもらったら、ちゃんとまっすぐにエネルギーが入ってきて
ものすごく気持ちよかった。太陽の下、春風をすうすう吸い込みながら目を閉じていたら、
さらさらきれいなものがたくさん見えたような気がした。
すっかりしあわせな気持ちになって
「今ここにあれてありがたいなあ」
って…。毎日毎日…今ここにあるしあわせが。
そしてここ一週間自分のなかで片付かなかった想いが、
すうっと晴れた感じがしたので、すごくうれしかった。時間かけて納得…。
やっときちんと受け止められたというか…
最近、年寄りのように早起き…
ゆうべはひさびさにこぞうくんに会いに行く。
すると、「春一番 ありがとう」
とかかれたTシャツで風邪をひいていた…。
5月の原村・村民の森でやるイベントのフライヤーができてきた…
今回、久々にフード出店させていただくことになりました。
雑穀、豆、野菜をつかった地球と体にやさしい、
そして心にうれしいごはんを考えてます。
詳細の告知はまた…ですが、5/24日(土)に原村の村民の森にて。
昼間は間伐講習・野草採りをやって、夜はゆるゆると森のなかでライブだよ~。
晴れたら一日おもてで過ごす、気持ちいい日でしょう。
カラマツが芽吹いててぐんぐんいのちのかおりがして、
個人的にはいっとう好きな季節…。
ごかいちさんからメール。ありがとう。
農民?の朝は早いので6時台にメールのやり取りができてしまった。
ヴィスターレヴィスターレ…ネパールの言葉で、
‘ぼちぼちいきましょ‘みたいな意味なんだって。
ごかさんの言葉はその人そのもので、触れるといつもなんかうれしい。
地に足の着いたあったかさ、やさしさだ。
聖火リレーについて今朝書かれた友人の日記もすばらしかった。
さて、大町へ行ってきます…早起きしてよかった!朝からげんき!
仕事の休憩時間にたいやきをいただいたのでコーヒーと一緒にいただく。
外は雨ですっかり冷えた身体に、おもいのほかぐっとくる、たいやき…。
とむさんが隣で目をつぶり、しみじみと味わっていたので、
「とむさぁ、頭派?しっぽ派?」
と尋ねると、
「ぜんぶ…」
と返ってきてかわいかった。
ハウスのなかにハハコグサがたくさん生えていたので、
天ぷら用に持ち帰る。
帰宅して、庭で摘んだよもぎとミツバなんかも合わせてせっせと揚げていると、
さらに父がタラノメを採ってきてくれた。
さらに近所のWさんから茹でたて筍も届く。
さすがに胃に重い…天ぷらはちょっとでいい…。
ここのところ目にしているのは山浦の春。
が、ときどき諏訪の実家の庭を見ると、だいたい二週間くらいは山浦に
較べて早いというか、その違いに驚く。
うちの実家の庭…桜とコブシはすっかり花も終わり…
今はボケの花が真っ赤な花をぽんぽん咲かせているし、
その横で木蓮がぐっと渋く咲いていて、
ライラックはほころび始め香りたち…。
あらまあ…と思ったのだ。なんて楽しい庭だろう!
そしてあらためて、ここ何年も花の時期すら庭の木々に目をやらなかったんだなあと
しみじみ思う。
たいがい仕事のことで頭はいっぱいで、
しょっちゅう外国に行くので季節の移り変わりは切れ切れであいまいで、
気がつくと次の季節になってたりした。
今は娘が庭に遊び、木を植えた親父本人は大忙しで庭に目をくれる余裕なし。
人生って…。
午前中はとむとしみじみおしゃべりしつつ、
芽の出始めたツクバネをポットに植えていった。
母木のヤマボウシのまわりに、まるまるの種を五つずつ置いていく。
五つ置くのは雄と雌があって、だいたい五つも置けば全部雌、とか全部雄、っ
てことは殆どなくなるからだそう。
昼の後ひとりになったので、もくもくとハウスで植え替えをしていたが、
瞑想みたいではまる…。
ふたりも楽し、ひとりもよろし…。
一日外にいたりとか草花や土と向き合うような生活になって、驚いたが、
感情の起伏が随分穏やかになった。
なんだかいろいろ起きることを受け止めては流してっていうのが、
無理なくできるようになってきてるっていうか…。
考えてないわけじゃなくて、植物に癒しを求めてるってわけでもなくて、
あるがまんまに目の前のことと向き合ってる。
今日は大河原セギを辿って歩く、山浦散策会。
途中の涌き水のところが信じられないくらいきれいで、
苔とか見たことのないくらいきらきらしてて、すばらしかった。
鹿の屍に遭遇したのには驚いたが、いたるところ生命の気配…
気持ちよかったなあ~。
下ってきて、ハウスの野菜のポットを高橋さんと確認。
トマト…まだ芽が出ないよう…。
白かきちしゃが超かわいい芽をだしてて、うれしかった。
種をまく、育てるって、野草や山菜を採っていただいたりっていうのとは全然違うな…
いのちってすごいなあといちいち思う。
昼下がりからまた家の拭き掃除の続き。
今日で縁側以外のスペースは全部拭き終わり、さっぱり。
いよいよ住めそうな感じになってきた。よしよし。
帰りに高橋さんが手づくりクッキーを持って顔を出してくれたが、
二人とも午前中日焼けしてくたびれきっていて、もわーとしていた。
帰ってごはんを食べてから、高山アースデイと今日の散策会の
レポートを書いた。日記以外の文章書くの、久しぶり…。
毎日身体使い切ってくったり。
心地よくもあるが、毎日これじゃあな…体力もう少しつけないと!
今日は種蒔き(たんぼの)だというじゅんじくんに朝電話をしたら、
私の畑の心配をしてくれたうえに、電話を切る前に
「じゃあね。はやく畝立てしようね~」
と、まるで
「今度飲み行こうね!」
みたいなノリだったのでおかしかった。
毎日毎日、
「思ったよりたいへんだなあ、この家を掃除するの…。
でも明日もうちょっとやれば終わりそうかも…」
と思いながら、かなりがんばって掃除をするが、
なんだかちっとも終わりが見えないのであった。
それでも大家さんはお茶と手づくりのおいしいお茶請け(漬け物含む)で
ねぎらってくれ、少しずつほこりのない場所が増えていき、
すっきりしてきてうれしい。
お酢と重曹の他に、今日はティートゥリーやユーカリの精油も使ったので
空気がすごく清々しい感じになったのもよかった。
明日は山浦散策会の二回目で、大河原セギを歩く。
高野豆腐と椎茸とにんじんでそぼろを作った。
これに菜の花の茹でたやつと桜の花の塩漬を散らしてお弁当だ。
天気がいいといいなあ!
高山へ。
先々週と打って変わって、雨降り…そして寒い。
夜はみんなで和食の店に行き、ヒッピーさん(住所不定の絵かきさん)と
なかよくピックアップみたいに荷物とごとごと揺られホテルに戻り、
さらに馨さんを囲んで部屋飲み…
「理論も結構だけども楽しくなくちゃだめだよ」
って寝る前に馨さんが言ってて、
あたしも最近よく思ってることではあるけども、
馨さんみたいな元気で忙しいおじいに言われるとうれしいっていうか…
ほがほがして部屋へ戻る。
朝は早起きして、三枝さんと陣屋の朝市へ出掛けた。
赤蕪漬けの味見をしつつ、方言のかわいいおばあ達とおしゃべり。
原木しいたけやにんじんの葉っぱつきの若いのとか、
新鮮な野菜と雑穀餅などいろいろ。
その後近所の常連が多い喫茶店らしい喫茶店でコーヒーをいただき、
すてきな朝だった。
最近自然に囲まれ日々暮らしているので、
久々のビジネスホテルのせまーい部屋や、
アースデイ会場のコンクリートの化け物みたいな巨大建築物…
には胸が苦しいような気持ちになるが、
日がな一日カラマツストーブのあたりで芋を焼いたり
茶をいれたりしつつ、人と話をするのは楽しかった。
カラマツストーブ、飛騨でも好評でよかった。
焚いてるところを見てもらって、お話するのがやっぱりいちばんいいな。
モノだからね。
そして寒いのでぎゅっと人が集まり暖まってにこにこするのもストーブならでは。
郡上からMikeが遊びにきたのでぽつぽつ、話もできてよかった。
物理的には離れていることの多い私たちだけど、
私の変化は彼がいちばんよくわかるだろう。
たまに会っても見落とさないということはすごいなあ。
ありがたいなあ。
これも一緒にいない期間がどんどん長くなるにつれいつか変わっていくだろうから、
そのことは無理なく、流れをスッと受け止めていくしかないのだなあと思う。
そしてそうである限りは、たとえ疎遠になったとしても減るものはないように思う。
…まあるい気持ちになった。
さっぱりとした気持ちで高山を後にする。
そして時間が経つにつれくっとさみしいような気持ちになるも、
山のばーんと見える温泉に浸かり、とむとおしゃべりしてたら、
ああ今日はおいしいものでお腹を満たしておうちのおふとんで寝よう!
とからっとした気持ちになる。
そんな小さな心の動きって私のたいせつなことで…
毎回行く中華料理やで毎回料理を頼み過ぎる、懲りない面々…。
馨さんと、とむと私…ダイエット必要では…?
(体重計に乗って悲鳴をあげるとむの姿、まんがのようだった…)
馨さんは現在わたしの雇い主。
笹原で山野草の農場を経営している。
馨さん、携帯に電話がかかってきても、慌てない。
そのとき何かをしている最中だったら、取らないことも多い。
そしてその作業の手が止まったところで、悠々と電話をかけ直す。
ああ、いいなあ・・・と思うのだ。こういうのを見ていると。
機械に振り回されない、しっかりとした人の姿がここに。
さて、今週はひどい黄砂で山はまっしろにけぶり
体はどこもかしこもザラザラ。口のなかも。
おまけになんか硫黄のようなヘンな匂いまでする。
一日草と戯れて(?)、帰って入るお風呂、最高!
今日は雨。
ほんとうは大した降りじゃないのだけど、ハウスの中にいると
まるで大雨の降ったようなものすごい音がするので
気持ちはさすがにちょっと暗くなる。そして寒かった。
昨日、今日と連続でヒトツバショウマの昨年の枯れ草をきれいにして
お客さんのところへ行けるようにしてあげています。
ぱっと見枯れ草ぼうぼうですごいことになってるのだが、
背の高いぴんぴんした枯れ草を取ってあげると
ラズベリーの葉っぱみたいなみずみずしい若芽がしっかりと育っている。
かわいい…。
明日から高山におでかけなので、仕事のあと寒かったが思い切ってポットに種をまく。
ナス、万願寺甘とう、ちしゃ類など。
トマトの芽はまだ出ません。今週はまだ気温がさほど上がらなかった。
(というか、今日上のほうの山は雪降ってる感じが…)
諏訪の平は桜が咲きそろってきましたが、ここ笹原では花見は
連休中に計画です。楽しみだなあ…雨情しだれが池の前に
並んでいて、毎日眺めてしまう。
夕方、小淵沢に映画「チベット・チベット」を見に行く。
在日三世の金森太郎さんが、祖国韓国を皮切りに旅をするなかで、
モンゴルのチベット族の民家でダライラマの写真を目にしてから、
在日の自分の立場に、他国で暮らすチベット人を重ね合わせ
興味を覚え、インドで実際にダライラマに接見し10日間行動をともにし、
はてはチベットを訪れる…
その過程を、実際に自分が撮ったその時の映像を繋ぎ、
自らのナレーションで綴るという作品。
数々のチベット人との対話やインタビューも盛り込まれているが、
中国政府によるチベット支配の現実、凄まじい暴力や拷問の事実、
拷問により親を亡くし、また教育を受けることのできないチベット人の
子ども達、また国境警備の監視の目を潜って命懸けで亡命する
チベットの人達の現実を知ることができる。
自分の祖国や囲まれて育った文化・宗教を愛し、
家族であたりまえの生活を送ることすら
暴力を以って阻まれているチベットの人達。
亡命したばかりのチベットの人達にダライラマが語るシーンで
「チベットは生きている。今はじっと堪え、あなたたちができることは学ぶこと」
「中国人だ、チベット人だと区別をすることはない。私たちは皆同じ人間だ。
中庸の精神が必要です」
とおっしゃっていた。
亡命するときは徒歩でヒマラヤ越えをしなければならず、国境警備隊の監視を
避けて6晩もの夜を歩くという。なかには凍傷にかかり身体を切断する人達も
いるということ。
ネパールを経由してインドへ辿り着いた人たちに、ダライラマは続けて
優しく語りかける。
「ここには充分な医療が用意されている。まずは安心して身体を休めてなさい。
果物を食べるときは腐っていないかどうかよく確認してから食べなさい。
寒いチベットと違い、ここインドは暑い国です」
泣きながらダライラマの話を聞く人達も多く、胸を打たれるシーンだった。
そこには慈悲深く誠実で立派な指導者の姿があった。
社会的な活動を起こすかどうかは個々の判断に委ねられるべき領域だけれど、
オリンピックと政治が切っても切れない関係である以上、
圧倒的な暴力で故郷を奪われた人達がいることをなかったことにして、
このスポーツの祭典をただ楽しむことはできないと思う。
映画中で、亡命してきたチベット人を受け入れる施設の看護士さんが
「援助よりもこの現実を世界の人に知って欲しい」
また亡命したが拷問の後遺症で生きていくのもやっとというチベット人の
女性が号泣しながら
「私にできることはこうやって外国の人に真実を伝えること」
と言っていた。
愛する故郷の悲しむべき状況を変えたいと思う、
その心はあたりまえのことだと思う。
オリンピックを利用して扇動するなんてことではない。
日本人がかつて韓国の人達にしてきたことを、真実として学校で教えなかったよ
うに、中国もこの真実をねじまげ、隠しているが、今やネットやこういった映画
で情報を得ることができる時代だ。
みんなができるだけ情報を収集して考えるべき問題だと感じる。
その意味で今回の緊急上映はたいへん意義深いものだし行ってよかった。
来週土曜日の長野市での聖火リレー、中国への抗議行動として、
デモではなく(多分抗議のプラカードか何かを持ちながら)黙って
聖火リレーを見守るグループがあるそうです。
平和的解決を望むチベットに寄り添うような抗議の仕方だと感じる。
下記に、藤原新也氏のトーク&ダイアリーのリンク貼っておきます。
http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php
ゆうべは馨さん宅で「みどりの仲間」…地域の環境問題の勉強会に初参加させて
もらったが、ビーナスラインやそれに続く蓼科のリゾート開発の経緯をじっくり
聞けて勉強になった。
八ヶ岳山麓の水域をめぐって過去どんなことが起きたのかを中心に。
水、水はすべての源。
高度成長期に政府や県の思惑通りに日本の農村の大部分は骨抜きになったのだと
いうことがよくわかった。それまでの自給的な暮らしから、経済成長に伴って「
もっともっと」の消費時代の幕開け。経済先進国と開発後進国の間に起きてるこ
とが日本国内で起きてたんだな…。臼井さんが毎朝話してくれた瓦理論を声色ま
で思い出しつつ話を聞いた。
20世紀はみんなが搭のてっぺんに上ろうとした時代…21世紀は瓦理論…瓦は一枚
一枚が横に並び、隣の瓦との間がちょっと重なっていれば壊れない…という話。
昔の山浦の暮らしの話もいろいろ聞けておもしろかった。砂糖が貴重だった頃、
ススキの根っこにはえる真っ赤なカビが甘いので、子どもはそれを嘗めてたとか
(一歩間違えると…おっかないね)、私の地元と同じに、今はカラマツだらけの
山も里山はほとんど桑畑だったこととか。で、このへんのおじいたちは絹の渋い
かっこいい半纏を持ってたりするんだ。あれ羨ましいな!
今日で美術館のバイトは終了。短い間だったけれど心地のよい場所ですてきな冬
の日々が過ごせたと思う。朝日に向かって出勤し、夕日に向かって家に帰る…そ
んなちょうどいい時期だった。人のご縁にも恵まれて。感謝。
仕事の後で高橋さんちにじゅんじくんが来てくれて、ごはん会。持ち寄った野菜
を使って高橋さんとふたりでごはん作り。
本日のメニュー
大豆入り玄米ごはん
美術館の裏の採れたて蕗の薹の味噌汁
冬越し青菜の菜の花炒め
松川の山芋すりおろし
玄米ビーフン
カマ焼き
じゃがいもの豆乳味噌グラタン
+京都のすてき和菓子と高橋さんマーマレード。
どれもこれもおいしくてごちそうでした!みんなで食べるとおいしさ倍増。ずっ
とにこにこしながらちゃぶ台囲んで和やかな夕ごはんだった。
ごはんを食べてから、じゅんじくんが自家採取したのを中心に、いろいろ種を持
ってきてくれたので、撒き時など確認しつつわけてもらう。里子みたいな感じ…
ワクワクするなあ。
じゅんじくんはここ2年くらい半農半木こりみたいな生活で、背伸びせず体感した
想いをにこにこ語ってくれるすてきな人。木を伐ることと種を撒くことって、そ
の個体のいのちだけを見た場合、まったく逆方向の力を加える行為だ。話をきい
ていて、両方体感しているからこその、彼の厚み丸みやさしさなのかなあ~と思
いました。
明日は飯田におでかけ。南信はやっぱり暖かくてここと全然違うから楽しみだ。
暖かいほうがやっぱり人間身体がゆるんで楽チンと思う。ここの厳しい寒さは好
きだけどたまに暖かい土地に行くのもだからこそのありがたさだ。
カラマツストーブのハウスの前の池で、蛙の卵がかえった。アマガエルの小さな
オタマジャクシが沢山。ゲンゴロウや田螺も。道には土筆がにょいっと頭をもた
げていた。
本当に自然の豊かな場所だと思う。春のしるしがあちこちに。毎日変化する季節
がいとおしい。馨さんがきれいにパッチワークのように造った庭に、沢山の生物
が共存してて、ここは聖域みたいだと思う。
ハウスに向かってぽくぽく歩いてるときに、何の気無しに畑を見遣ると、鹿の足
跡がやりたい放題という感じでいっぱいついていた。ここでの畑はまったく鹿と
の闘いだな…。不本意ながら、やっぱり5月に入ったらネットを張ることにする。
花苑の仕事の後で、トマトの種をポットに蒔く。今年初めての種蒔き。普通のと
、ミニトマトとそれぞれ。ミニトマトは自然農法センターから仕入れた゛チャコ
゛という名前の品種だ。かわいさ、ひとしお?
苗づくりの先生は、雇い主であるところの馨さんだ。まずは痩せた土で厳しい環
境で発芽させることで、強い苗ができるとのこと。
涌き水をひいた水路からの水音が心地よいハウス。小さなポットを並べて矢萩砂
を詰める。涌き水でポットを湿らせて、乾燥除けにおふとん…これは古いシーツ
の再利用。お隣りはオオツリバナ。
とむに手伝ってもらって種を蒔いているときに、ちょうど現場が近かったという
淳くんとbちゃんが遊びに来てくれた。ふたりで馨さんにハウスの中やなんかを見
せてもらってる。
蒔き終わったポットをトレーに載せて、みんなで軽トラの荷台に乗ってカラマツ
ストーブのハウスへ戻る。
今日はチェーンソーを担いで木の上に登り、枝払いをしたという淳くんが、軽ト
ラに揺られつつ満足気に
「ああ!俺たちなんていい暮らししてんだろう!」
と言っていた。
日がな一日、木や雑草と向き合い、種を蒔き、山がぐるりの景色のなか、仲間と
満ち足りて帰る。
イエス。こういう暮らしがしたかったんだ、本当に。
笹原の家の掃除を遅い時間までがんばって帰宅。長く人の住まない家なので、埃
が結構たまっていて、大掃除よろしく隅々まで拭きあげる。
住み始めるまでにはまだまだかかりそうだけど、古いガラスの嵌まった味のある
戸棚や、白樺のあしらわれたかわいい天井や何かを眺めていると、やっぱりワク
ワクする。ひっそりと小さく居心地のいい空間になりますよう。
なくしたと思ってたカメラ・・・
友達の家の植え込みのところに落ちてたようです、、、まあ!
2月からの長い間をそこでじっとじっとしていたのかと思うと
気の毒なカメラ…使用可能かどうかは、まだわかりません。
それと、先週前の職場の先輩がメールをくれたが、
「風の便りで結婚したと聞きましたが、本当ですか?」
とあった、、、まあ!!
自分のわがままさについて考える。
自分のことをとてもとてもわがままだと思うが、
それはどういうことかというと、こまかいところにもこだわりが強くて
こうじゃなきゃやだっていうのが多いから。
でも最近それじゃ損だなあって、ほんとうにほんとうに思うようになってきて
だって自然は自分がこうじゃなきゃやだって思っても
コントロールなんてできない。あるがままが美しくておもしろくて
ほうっとため息をつきたくなるようなことがたくさんある。
ただやってくるいろいろなことを自然に受け止めては流していると、
内面が平和だから、自然となんだかありがとうって気持ちがでてきて
気持ちがいいので、なんとなく戻れんようになってきた。
仕事は、サラリーマンのときのほうがあまり何も考えなくても
自動的にスケジュールがぽんぽん決まっていくっていうか、
なんていうか、ゴールはいっこ!みたいな感じでもうぜんとやってけば
なんとかなるって感じ(もうやりたくないけど)だったが、
最近はどこでどうどのくらい自分の時間を使うのか
全部自分で決めていかなくちゃなので、少々たいへんだなあと思うこともある。
それでも、あれもこれもと、無理をして詰め込んだときは、
だいたい何かが起きるとか、自分が無理とどこかで判断できて
止まるようになってて、いろいろをすっと受け止めては流ししていれば
なんだかあっという間に月日は流れていきます。
その間にいろんなことが起きては驚いたり嬉しかったり、
記憶にとどめていられないくらい、いろんなことがある。
こまかいことは覚えていられないまぬけな私だが、
なんだかにこにこしてはいられるなあ。
今朝はゆうべから降り続く雨、雨。
が、美術館の手前の最後のカーブを曲がるあたりで雪!
その後雨にかわって、通路のところがみぞれでぐしゃぐしゃになってて、
わたしの足跡や、苔むした岩とかがしっぽり黒くぬれてて、
水墨画みたいできれい。
朝のまっさらな雪の上にかさかさ並んだ落ち葉もかわいかった。
どうしても、『どんぐりと山猫』思い出す。
葬式が無事終わり、高山に行ったり、パタパタと。
高山はとても暖かかったです。お天気にも恵まれ。
ここでの春はまだまだゆっくり。
諏訪のおうちの梅がやっとほころんできました。
今日は風が強く寒いです。まだまだ、青いものより
枯れた葉や草が目立ちます。
美術館の入り口は風の吹き溜まりみたいになっていて、
掃いても掃いても落ち葉が集まってくる。
かさかさ動きまわる落ち葉を見ていて、
『どんぐりと山猫』のどんぐりたちを思い出す。裁判…?
それで私もゆっくりと、日常に戻りつつ
これからの暮しの準備をしたいと思います。
かしこ
祖母が亡くなって、通夜に親戚が集まる。
家系が涙もろいか…孫がちょっと泣くと次々もらう息子たち…。
大往生と思う。
大正五年生まれ、91歳。
…おつかれさま。
普通は1-2時間もすれば身体はかちかちに冷えるものと思っていたが、
夜まで肩口や背中が温かく、あまり穏やかな顔なので、
また起きそうな気がしたほど。
戒名を頂いたので、仏壇を整理しているおじの横にいたら、
江戸時代からの歴代先祖の戒名の書かれた木札が出てきて、
形のある「先祖代々」を目の当たりにする。
それ以上昔はお寺さんが燃えたときに焼失してわからないとか。
いろんな話…
じじばばの話…田植えの話、蚕の話…山のこと…昔の暮らし…。
桶川のおじさんが一番いい味を出していた。
普段めったに会わないだけあって、新鮮。
いきなり父を「議員ちゃ~ん!」と呼んでみたり、おじとおばのちょっと
真面目ないい話の途中で、脈略なく豪快なオナラトークを炸裂させたりするので。
腹ができるとすぐさま向こうの部屋のコタツでぐうぐうと寝てしまうが、
いとこがみんな揃うまで顔を見ようと今夜はねばっていた、
ステキなやさしいおじさんだ。
葬式まで式場の都合で一日あいたので、
今日は親戚うちで昔みたいに本家で大勢でごはんを食べたり、
いとこと姪っ子と畑まで歩いて夕ごはんの野菜を取りに行ったり、
なんだかほのぼのしていい一日だった。
合間を縫って、アパートの片付けも夕方には終了。
来週には笹原に住み始められるといいなあ…
(古い家なので、思ったより掃除がたいへん…)。