お休みをもらったので、さっそく諏訪へ戻ってます。
といっても、これから穂高へまた戻るところ。1日でとんぼ帰り。
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養生園で映画「銀河鉄道の夜」を観た。
エピソードがそっとそっと重ねられて、世界がどんどん重厚になっていく。
たっぷりと余韻の残る映画で素敵でした。
原作にはないエピソードが挿入されていたりするのだけど、
一緒に観ていたあきちゃんにそう言ったら、
脚本は別役実さんで、彼が加えた部分があるのだと教えてくれた。
赤い蠍…林檎…
もう1度観たいなあ。
原作も読む度に、新しい面が見えたり放たれる香りが変わったりするが、
映画にも共通するこの作品の持つ魅力だろうか。
猫、なんで猫なんだろう、と観る前は思っていたが、表情による表現が少ない分、
なんだか作品世界にしっくりくるので、これはこれでよかったのかなあ。と。
(私は猫を飼ったことがなくて、猫にじっと見つめられるとなんとなくうっとなるのだが、
この映画もじっと見つめるジョバンニとカムパネルラの連続で、
ちょっとうっとなりつつ観た)
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今日はアロマの講座の日。
今日は練り香水づくり。
いつもの効能を主目的にしたところから、少しだけ離れて、
効能も意識しながらも、好きな香りのイメージを描いていくことに。
調香は、香りのスケッチという感じ。
銀河鉄道の夜の余韻もあって、
天上、天の川をイメージしたフランキンセンス(乳香)と、
大地、グラウンディングをイメージしたミルラ(没薬)をベースに、
香りを重ねていくことにした。
他にマジョラム、ローズ、ベルガモットとグレープフルーツを加えて。
リラックスできる、やさしい清廉な香りになりました。
少しだけ紅茶みたいな匂いでもあった。
重ねるということ…
時間を、日を、思い出を…
香りを、細胞を、残像を…
生きるということは、重ねるということか…
ていねいに少しずつ重ねるということのよさを
とりわけ今年は味わっている。
・・・
終わってから、空詩土展へ。
ギャラリーというか、個人宅を年に1回ギャラリーとして開放しているらしいのだけど、
すてきなすてきなお家でびっくり。白くやわらかい壁の質感とか、木の暖かさ、
窓際やお庭に置いてある流木で作った鳥のオブジェや庭の木々…
やわらかい空気をまとったおうちでした。
(ここのお母さんが作る織物の素敵さったら!)
ゆみこさんの器はほとんど売れてしまったとかで、もうあまり数がなかったけれど、
相変わらずていねいに作ったのがうかがえる、気どりなく普段使うのによさそうな、
きれいな器たちでした。ゆみこさんという女性らしい、器たちだ。本当に。
帰りにせっかく小淵沢に来たからとKAYAさんに寄ってしまい、
お金ないから見るだけねとか言っていたのに、ついかわいいフレアーパンツを
連れて帰ってしまった。
財布に、ちょうどぎりぎり、買えるだけのお金が入っていたので。
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ドライブ途中の紅葉や夕日がきれい。今日はとても冷え込んだ。
近所のイタリアンのカフェで、夕ごはん。
おお寒い…これからお風呂にさっと入って、また穂高に戻ります。
そうだ毛糸を持って帰ろう。空いた時間に編みものもたっぷりできそうなので。
八百屋バイト。
昨日から3日間、秋のセール。
年に2回か3回しかやらないセールはいつも大忙しだが、
今日は朝から、平日かと思うくらいお客さんが少ないのでどうしたのかな~と思っていたが、
午後になって今日は諏訪湖マラソンだということに気がつく。
交通規制がかかってて、諏訪湖沿いの道路は通行止めなんだ…
店主にそのことを告げると、苦々しい顔で力なく笑っていた。
気の毒である…。まあそんなことも、あるヨ!
そんな感じでゆる~い店である。
ほんとうにだいじなところはまるでブレがなく、ごりっとしていてかっこいい店主のSさんだが、
それ以外のところはかなりゆるいのでこういうことが起きる。
見習いたいような、見習いたくないような…。
Kさん気療を受けたが、受けてる間にものすごーく眠くなったので、
ここに布団があればなあと心の底からそう思った。それから、
学生のとき、朝まで飲んで家に帰るとき、眠くて眠くてもうとても歩けない!
ここに布団があればなあ!!と心の底から思っていたことを、突然思い出した。
もうあんなおばかな暮らしは二度とできないと思うが、なつかしいなあ。
ときどき、そういうどうでもいいことを懐かしむどうでもいい時間っていいじゃん。
雨のハーバルノート。
そろそろ全レッスンの折り返し近くなり、やっと…やっとエンジンがかかってきた感じ。
(クラスが、とかレッスン内容が、とかでなくて、私自身が)
近視眼的、しかもよく見えない…という感じでなんとなく不完全燃焼気味だったのが
もやが晴れたように全体を見る姿勢になりつつあるようだ。
ここのところの心の趣もあったとは思うが、
アロマテラピーを使ってどうしたいのか、とか
なんのために勉強しているかっていうのが、どうも薄かったんだなあと思う。
あれやってみよう、これやってみよう、が少しずつ自分のなかで
でてきたので、楽しい気分です。
家に帰ってSさんと屋久島行きの計画を立てる。
日程も決まった。とても楽しみ。
昨日作ったかぼちゃのパイと、豆乳チャイを食べてもらったら
すごくおいしいと喜んでくれてうれしかった。
秋っぽいおやつタイム。
夜は設計者の友人とごはん食べつついろいろおしゃべり。
視野の狭くなってたところにぽんと新しい視点での
アドバイスをもらえたりして、とってもありがたい。
いつでも本気でそして冷静でなおかつまっとうに温かい…
いろいろ、もやっとしていた気分が解消されるようなヒントを
もらったように思う。そこそこ!っていうかゆいところに
手を伸ばしてもらったような、楽しい会話のひとときだった。
ありがとう、ありがとう。
こういう、まだ霧のなかだけど、むこうのほうに灯が見えてくるようなとき…
そしてそっとそちらへ動こうとする期間ってまだ苦しいがわくわくもするし、好きかも。
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お知らせ。
私の笹原のおうちのお隣さんで、古民家を借りて住んでいる
陶芸家のゆみこさんが、小淵沢のギャラリーでグループ展をやるので、
そのお知らせです。
ゆみこさんの作品は白い粉引きの器がメインですが、
その厚みや形、実際に使ったときの‘あたり’が女性らしくそして燐としてすてきです。
紅葉シーズンに、足を伸ばしてみてはいかがでしょう?
私も来週行ってみるつもりです。
空詩土(そらしど)展
2008.10.25(土)~11.6(木)
11:00-17:00 *10/28(火)休み
来月の自然農実践者の集いの事前資料として送られてきた冊子のなかに
川口さんのこれまでの文章や講演からの抜粋が何ページにもわたって
載せられていて、教会に行くような気持ちで読み進める。
100%生かされていると同時に、100%自分で生きないと
生きることができない…
自他の別なく、自力も他力も一つにして生ききる…
ここのところ、足元がふらふらして、不安で心が硬くて
つらい日々だけれども、むう…明日は畑に行こうかな。体動かそう。
そうそう、Rainbow Valley Farmのサイトを見ていて、
こんなの見つけたよ。
#101は自分自身のリストを始めよう…になってるけど
友達とこういうリスト作っても楽しいかも。
人が自分の暮らしのなかでどういう工夫をしているかって、
ちょっとしたことだったりするんだけど、
意外に盲点だったり、でも人が既にやってることって自分も取り入れやすい
ことが多いから、とても勉強になるなあ。
で、また自分のやり方をちょっと変えてみたり、また戻ってみたり、
自分にフィットするやり方を模索するのは楽し。
さて私は来週からしばらくの間、穂高養生園さんにお世話になることに…
ここでもいろいろヒントがあるだろうな。お勉強してきます。
自分の立ち位置、あと、どれくらい太ったか、棚卸し。
どれもこれも中途半端に…よけいなものがついて、ぶくぶくして、今の自分。
うん、でもなんだかあとは上がってくだけ。
悪いときは過ぎる。
ずるずる長引いた風邪も上向き。
うん。よし。
今日はSさんちで布ぞうりを作る。
かーんたん!楽しい!
手仕事の安らぎって、あると思う。
で、本とかで作り方みたら絶対こんなさくさくできないけど、
作るの見ながら教えてもらったら、なんのことない、けっこうできちゃう。
お母さんみたいに、教えてもらって。伝承、伝承。
久しぶりに中国茶をみんなで飲んだりもして、
お鍋ごはんも。ふくふく。楽し。
自力整体の視力回復合宿に行ったら、毒だしか合宿中ばっちり風邪をひいて
鼻は出る熱は出るでびっくりした。
━風邪は自然の整体。
「風邪の効用」を読んで知ってはいたが、講師のけんちゃんに
「おめでとう!」と言われ熱をスムーズに上げるための整体を
してもらったり手当てを教わり、汗をがんがんにかいて、
ポジティブに経過することができた。
合宿中はプチ断食で一日一食(玄米ご飯と味噌汁)と
具のほとんど入らないスープだけだったので
体の軽くなったのもよかった。
一日のうちでかなり見える時間帯(午前~昼)があり、
見えない時間(夕方~夜)があるのも、あたりまえのことかもしれないが
今までめがね・コンタクト生活であまり意識することがなかった。
裸眼で3日過ごしたらほんとうに昼間見えてたものが(たとえば友達の顔とか)
夜になるとよく見えなくなってしまったりするので、驚いた。
で、ならば自分の生活をできるだけ体のリズムに合わせてあげて、
夜はできるだけ目を休めてあげればいいんだな…たとえば車の運転は
できるだけ昼間するとか。なんにしても体の声を聞いて
自然のリズムに合わせるということはだいじ…と思う。
視力回復の成果は、まず合宿中だけでも少し視力があがるのは間違いなく、
そして明暗がすごく鮮明になるのでなんでもきれいに見えます。
それから何個もあった月がひとつに近く見えるようになった。
これ、続けるとほんとうに裸眼で車運転できるくらいまでになるって…ていうか、なるぞ!
(毎日の自力整体やトレーニングは必要。少しずつある状態になったので
少しずつ戻すのは理にかなってるよなあ)
今年の春の合宿に参加して、0.06とかそんな状態だった人が、実際に0.6とか、
最高で2.0まで見えるようになったとか、目の前で見ているので、
よーし私も。と思う。
心をどこに置くかで見える・見えないという状態はけっこう変わってくるような
感じが強くした(自分もまわりの人も含め)。
体の含む感覚のそういうあいまいさ、ひいては精巧さって奥深いなあ。
緑内障末期の方がおひとりで参加されていて、その方は普段奥さんに手をひかれてで
ないと外を歩けないのだが、合宿中みるみる足取りがしっかりされて、
身の回りのことがしだいに自分でできるようになり、そうしたら声も表情も、
見違えるようにはっきりと明るいものになっていったのも感動だった。
その方の変化が、みんなによい影響を与えていた。
頭ではなく、腹におちるマインドセットだなあ。
そのための仕組みというか、導きをあれこれ考えてくれたけんちゃん、すばらしいです。
自分と自分の体を腹から信じることでしか始まらないのだなあ、としみじみ思う。
で、「できるだけ裸眼」生活を始めました。
あ、最近まわりでもしきりにレーシックどうなの?とか、手術を受けた人がいるが、
整体の先生からすれば、体の歪みが視力の低下につながってるので、
角膜のみをその歪みにあわせて調整して目が見えるようになったとしても、
たとえばその後整体で体の歪みを直してしまうと、今度は目の方が見えなくなって
しまう、ということもあるらしい。
うーん、やっぱり目だけでなく全体をとらえるというのはだいじなんだな。
西洋医学と東洋医学の考え方の違いだ。
昨日はいとこのあっちゃんが遊びに来ているので、ふたりでしおりちゃんの
稲刈りのお手伝いに。天気がよかったので、午後の日差しにやわらかに黄金色の
稲穂がたわたわと実っていて、それはきれいだった。
しおりちゃんばあちゃんも来て、早く刈るときや稲を束ねるときのちょっとしたコツなど
教えてもらいつつ、ときどきお茶&おやつしつつ。
夜はちょうど焼いたアップルパイを持ってI家のごはん会へ。
えみこさんのお料理上手にびっくりしたが、よく聞くとお料理の先生のような
こともやっているそうだ。おいしくおいしくいただいて、食後のお茶をしながら、
グラスのふちを水で濡らして指でなぞるアレ…で演奏会をしたり、I家のすてきな
離れですてきなあれこれを見せてもらったりして、幸せな時間だった。
きんぴらさんにわけてもらった麦はぷるるっと青々したちびっちゃい芽が並び感動。
野沢菜は調子のよい部分も少しあるが、葉が黄色っぽく育ちが悪いものがかなり出てきた。
土の栄養不足らしい。色が変わっているのを見ると、根っこが浮いてて、
種まきのときの覆土が甘かったのだとも思う。
じゅんじくんにその話をしたら「まあまあ、辛抱だよ。大丈夫、そのうちよくなるから」
っていつものあのらっくりやさしい感じで言っていたので、励まされる。
昨日はこのはなやさんへ、ストーブの打ち合わせ。
とはいえ、昼ごはんどきにお邪魔して、すっかりおよばれ。
尚子さんちでいただくごはん、大好き。
こなけんお醤油まぜまぜ部隊も来ていて、10数名の、にぎやかごはんでした。
この間お泊りした際、激笑だったのをいまだに思い出すよっていう話をしていて、
「ちゃこちゃんは、女の子のふりして中身は完全にオヤジだ」と言われたので、
どっかで聞いたことのあるフレーズだと思ったら、会社勤めしていた当時の
上司によく「ギャルの着ぐるみを着たオヤジ」と言われていたのだった。へいへい。
一升瓶で酒を呑むのは好きですよー。
今日帰ってみたらK先生から手紙が届いていた。(ポストがないので、
大家さんが台所に置いていってくれる)
にんにくの育て方、の他に便箋2枚にわたる(達筆すぎて)読みづらい字の手紙。
なかなかに重みのある言葉に感動しつつ読み終え、
しばらくしてひょっと便箋のあらぬところに字が書いてあるのに気づき、
もう一度よく見たら
「便箋終わっちゃった」
と一言ついでのように書いてありました。
よく見ると、手紙の1枚目は便箋だったが、2枚目はただの白い紙に書かれていた。
先生、好きだなあ…。
さて、笹原のおうちは、大きな大きな柳の木のある公民館の近くにあるのですが、
そこから村の中に小川が流れています。
先生によれば
「公民館の柳の小川の流れの水を使った人物は皆さん立派な仕事をする人になると
言われているようです」
「笹原という土地は先進的な気に満ちたところ、土地の人から多くを学ぶとよいと思います」
とも書かれておりました。
すてきなお手紙です。
先生どうもありがとう。
今朝つちのこみたいな、ころころしたへんちくりんな蛇が数匹部屋のなかに入ってしまい
遊んだり出産したり(…)している夢を見た。やりたい放題だ、こいつら…と
思いながら蛇をよけつつ着替えをしていた私。しかも部屋の外を見ると大家のばあちゃんが
すごい派手な化粧をしていて、さらに初雪が降っている、という夢だった。ああ…。
仕事場を高校時代の恩師K先生が尋ねてくれたので、ぽかぽかのハウスの中に椅子を並べて
いろいろおしゃべりした。夏に地元紙の特集記事(「農業に向かう若者たち」っていうやつ)に
掲載されたので、それを見て来てくれたらしい。聞けばご自宅はかなり近くて、
それに囲碁が好きな先生は、うちの近所のおじちゃんと囲碁仲間なので
このへんはよく来ているらしいのだ。
先生は本を読むときにがんがん線を引き書き込みするのだが、私が卒業するときに、
線のいっぱい引かれた、書き込みだらけのジョセフ・キャンベルの「神話の力」をくれた。
先生の字は達筆すぎて読めないことで有名だったので、書き込みは全く読めなかったが、
なんでここに線なんだろう…と思いつつ何度も読んだ。
好いた人が自分が読んでいた本をくれるってうれしいものだ。
もう先生はあの当時からそうだけど、だいたい何を言ってるのかよくわからんくらい
マイペースにしゃべる人で、でもなんかおもしろいので生徒には人気があったほうと思う。
いいかげんさがかなり「いい加減」なとこも長老らしく。
そんな先生となぜか言葉がばっちり通じてしまうので、同じく先生の教え子のちよちゃんと
帰郷のたびに3人でお茶をしたのも楽しい思い出。
先生が定年退職してからは自然と会わなくなって、何年も経っていたので、会いにきてくれて
ものすごくうれしかった。丹精した苺の苗とにんにくをわけてくださった。
夕方仕事のあとさっそく苺とにんにくをていねいに植えた。
ただただ元気で会えることがうれしいものだ。ありがとう。
久しぶりの晴れなので、今日は暗くなるまで麦を蒔いた。
日没がほんとうに早くなって、夕暮れの種まきは忙しい。
しみじみ夕暮れがきれいだなあと思って温泉に行き、
ぽかぽかしてうれしく畑をまわって帰ったらまたも鹿だらけだった。
もー。