November 23, 2010

家を買いたい。

日曜日のお昼ごはん後に、食器を洗い始めたら、彼がお父さんに
家を買う話を切り出してて、相談してる。殆どが冗談を言ってるので
聞き耳を立てつつもおかしくておかしくて、なんだこの関西なノリ…
(台湾人と関西人のノリって至近のように思う)

お母さんまで加わってさらに激しく冗談ばかりいってるので、
部屋に戻ってから
「で、なんて言ってたの?」と尋ねるが
「ははは。え~と、なんだっけ、笑。
重点、ねえな~。"重点”っていうほどの…聞いててわかると思うけど、
冗談ばっかりいってて、なんだっけ、重点ね。
まあ結婚、確定したら言ってね、だって」
なんか、ちょっとだけ興奮してて、うれしそう。

互いの両親、似たような感じで、ちらっと来年あたり、
順調にいけば結婚ということになるかなと思って、などと伝えると、
「あっそう。じゃあ、ちゃんと決まったら言ってよ」みたいな感じで、
あっさりと。なんかそうは言っても国際結婚なので、周囲からも
「御両親はなんて言ってるの?」とか聞かれたりするのだが、非常にあっさりしてて
ありがたい話である。まあ私にいたっちゃ日本にいないし、歳も歳だし、
うちの両親にしてみたら、もはや何の言いようもないじゃん…。
ってのが正直なところだと思う。

で、彼は台湾人の定石に則り、家を買って結婚、という順番でいきたいとのことなので、
こちらは慌ててお金の算段や、どこに家を買うか、なんて相談をしているわけです。
はー、なんていうか、進むときはこういうもんなんだな。
と聞いてはいたが、そういうもんなんだなあと日々思う。

家を買うなんてなんだ~かワクワクドキドキ。するなあ。
そしてまあとりあえず20年ローンって話がでてきて、ああ、ついに足枷が。
何かに縛られる日がついにきたか。でもローンに縛られるんじゃなくて
私は自分の家族を作るんだ。幸せ。
予算はものすごく限られているので、あれこれ見ながら想像しながら、
ああでもないこうでもないって話してはため息ついたり、幸せだなあと思ったり。

さて仕事はそれなりに順調に進んではいるようだけども、
中国語、進捗があるのかないのか、微妙な中国語の話。

今週まんなかくらいに、年に一度の業績報告会議があって、
経営陣&事業部全員の前で報告をしなくちゃいけなくて、
一応中国語でやろうと思って原稿用意して、中国語の先生に手伝ってもらいながら
練習したら、ただ読み上げるだけで5分、プレゼンに気を払いながらやったら
なんか8分くらいかかりそうだ。

読み上げるだけならなんとかなるんだけど、一応パワーポイントの資料を示しながら、
そしてリスナーの顔を見ながら、とかやってると中国語は必ずおろそかになっていく…。
最悪の場合、自分が何を喋ってるのかがよくわからなくなり、棒読み状態なんだけど、
台湾人の人ってほんとうに人前で喋るのが上手で(というかそういう風に見える)、
自信があり堂々としてて、それにひきかえ自分のこの有様を思うにつけ、
どれだけ気が重いかというと、「欠席したくなる」くらいに情けなく、気が重い。

なんか、これは英語がまだあんまりできないときもきっとこんなふうだったので、
繰り返しやればきっとできるようになるんだろうけど、それにしても中国語、難しいなあ。
むむむ。

割り当ては5分くらいの筈なので、それでも中国語でやるべきなのか、悩みつつ練習中。
別に今回プレッシャーはないので、英語でもいいよってみんな言うけど、敢えてやってみたい。
それかもうちょっと削るかだなあ…うーん、自由自在に削れるほどの中国語力がなくて
これまたなんだかせつない…

いずれにせよ、こういう機会がひとつのペースメーカーになってることも確かだし、
一度英語に戻すとやっぱり社内の人もいつまでも英語で話しかけてくるっていう
悪循環なので、ここはいやだけどがんばってやろう。

で、これずっと練習してガツガツ2時間ほどもべらべら中国語だけで喋ってると、
そのまま中国語で喋るクセがついてて、家に帰ってからもずっと中国語で喋ってるので、
まあ言語とはこういうものだなあ、と毎回思う。

そして英語で喋るときと、日本語で喋るときと、中国語で喋るときと、
別キャラ?っていうくらい感じは違う。
部下に説教をするとき、英語だと結構キツイ口調になるので、
日本語で言うようにする、とか、使い分けをするといいみたい。
日本語は、ほんとうにむつかしい言語で、曖昧さがたくさんあるので、
やっぱり部下とかに聞くと、むつかしいみたい。
私も駆け出しセールスの頃は日本語のほうが余計に何いってるか
わかんなかったので、英語のミーティングを集中してきいてた感じ。
まあこれは、仕事の経験値にもよるよね。
背景がわかってれば、日本語のほうが曖昧にしてても伝わることは
伝わるので、幅があって、便利である。
言葉は道具ですね。

さて、今月は出張なくてこのまま終わりそうで、うれしいなあ。
ここのところ、なんだかんだで毎月出張だったので。

来月はなんか北の方にありそうな感じである。師走か…

12月は結構忙しくなりそう。今やってるプロジェクトの量産と、
新規顧客のプロジェクトのキックオフ…
それに部下の結婚式で、カバーしなきゃいけない部分が増えそうなんで、
ちょっとたいへんだ。
これから始まるプロジェクトの分量では、もうひとりPMがほしいけど、
今後のチームメンバーの枠が増やしてもらえるかは
これから上司に相談しようかというところ。

忙しいけど、2年目でやりたかったマイルストーンは、なんとか達成しつつあるかな?
春節まであと2ヶ月ちょっと、がんばって、今回は給与アップの話もしたいというのが目標。

その前に、お正月は超短期間だけど、実家に帰ることにしたのです。
ゆっくりできるわけじゃないけど、彼と初めて日本に行くのだし、
冬の長野なんて久しぶりだし、ほんとうに楽しみ。

投稿者 chaco : 01:56 PM | コメント (1)

November 15, 2010

みどりの。

彼と金曜の夜から台中へ。
久しく遠くへは出かけていなかったのだけど、落ち着いたら、ということで
彼が学生時代に住んでたことのある台中へ連れてってくれたのでした。

雨で、プランAはプランBにこっそりシフトせざるを得なかったようだけども
それでも夜市冷やかしたり、外にお泊りしたり、彼の好きな店に連れてってもらったりとか、
それに彼の前の職場の友達と一緒に夜ご飯をいただいたり。
夜市に考えられないくらいおいしい芋頭(タロイモね)の煮たやつを出す店があるのだが、
横のやっぱりかなりイケてる臭豆腐の店で店の様子を伺うにつけ、店のスタッフがみんな
イライラしてにこりともしない様子があまりに酷く、買うのを躊躇してしまうくらいだった。

でも彼にこれは食べたほうがいい、と諭され、彼が並んでくれたので
「受け取るときに満面の笑顔で謝謝っていったら、やつらの顔少しでもかわるだろうか」とか
冗談でいってたんだけど、ホテルに戻って食べてみたら、ほんとうに驚きの
「なんじゃこりゃ~」のおいしさだった。ただ砂糖を入れて煮ただけだと思うんだけど、
素材の味そのものが生きて、すごい絶品だった。
あれで顔が怒ってなきゃな…完璧なのに!

彼の年上の友達から、お土産にものすごく大きな柚子をもらった。
それからすぐに台中に住んでる彼のお姉ちゃんに電話して、
お裾分け(でかけてて、会えなかったけど、アパートの玄関前に置いてきた)してて、
こんな弟がいたら大層かわいいだろうと思う。

ずっと絶え間なく、静かな雨が少しだけ降ってて、
みっちりと静かな旅だった。

相変わらずときどき喧嘩はするけど、まあふたりとも折れるということを最近学んだので、
どうにかして無事帰ってこれました、ほっ。
喧嘩したとき以外、私はずっと幸せで、にこにこにこにこ、していた。


日曜は疲れたのかなんなのか、私は眠くて一日中、寝てたような感じ。
お昼食べてから、今週の野菜を市場に買いに出かけて、それからバッティングセンター
(昨日は普段20球のところ、30球だったのだ。昨日は硬球に挑戦、すぱーん、気もちいい!)にでかけて、
帰ってきてから、またぐうぐう。なんでこんなに、眠いんじゃろ・・・。


彼の実家で夜ごはんをいただいてから、家に戻ってくると、猫砂を全然タイプの違うものに変えたので、
ミルキーが戸惑ったらしく、まるまる一日おしっこもうんちもしていないらしかった。
慌てて今いつもの、買いにいこうか、と洗濯ものが満載のバスケットをちょうど運びながら
私が訊ねると、眼で「いいから先にそれ洗い始めろよ~」と諭されたので、そっかと
ベランダに出て服の仕分け(ネットにいれたり)をしてたら、ソファでミルキーをかまってた彼が
ぬっと顔を出して「俺、ひとりでいってくるわ、OK?」というので、ああ、はいはい、と送り出す。

ほどなくして彼が戻ってきて(台湾は遅くまで店が開いてるので、こういうとき助かる!)、
砂を入れ替えてあげた。ミルキーに砂、新しいの入りましたよ~、と教えてあげて、
最初は落ち着けるようにドア閉めようかなと思ったわたしたちだけど
ミルキーは超特急で、まっさきに砂の上で用を足したので、
ああすごいがまんしてたんだな、と思って、かわいそうだった。

実はこれ、ウッドチップみたいなもの、砕いて再度固めて猫砂代わりに使うタイプの
もので、100%パインウッド(松ね)と書かれていて、なんか、ナチュラルそうでいいじゃない、と
思って私が買おうっていったもの。猫砂って固まるやつ、あれはやっぱり原料が危なそう(←イメージで。
実は今検索してみたら原料もいろいろあるそうなので、固まる系でも比較的天然原料を使ったものと
ケミカルなものと、あるのかもしれない)で、変えたかったというのが理由。

でも結局はミルキーがすっごく我慢する結果(1日中家にいなかったので)になってしまい、
不注意だったなあと反省する。
動物は、口をきけないので。かわいそうなことをした。
でも、用を足したあとのミルキーは落ち着きを取り戻していつもの調子だったので、よかった。

お風呂に入ってるときに、彼が
「ミルキー、歳取ったな~。前は新しいものもすぐに慣れたけど・・・
さっきさ、ミルキーのお腹触ったら硬くて、ぱんぱん!で。で、すぐに買いにでかけたの。
昔は俺が引越ししたときも新しい家にすぐ慣れたし、猫砂だって今日のみたいな、
全然違うタイプの使ったことだってあるんだよ。歳とったんだよね」
としみじみ言っていた。

私は今回の猫砂の件、もともと私が言い出したことだし、そこそこ値段もするものだから、
小言をいわれるかなあと思ったけど、彼氏はひとこともそんなこと言わずにいてくれて、
やさしいなあとも思った。


風呂好きなもので、お風呂に入ってるときに、いちばんいろんな話をするけども、家の植物たちの話もした。
昨日、長いこと芽の出なかった水耕のヒヤシンスの鉢のひとつからかわいい
子どもの歯みたいな薄いグリーンの芽がでてきた。
わたしが朝見つけて教えてあげたら、夜戻ってきて彼氏が「あ、ほんとだ」と見ていた。

この間花市で買ってきたサボテンや多肉植物たちや、水槽のなかの水草だとか、
みんなすごく元気でどんどん成長してる。水草ははっきりいって、伸びすぎて、
水槽のなかでとぐろ巻いたみたいにぐるぐるしちゃってて、いつまでたっても止まる気配がないので、
いつか切ってあげなきゃいけないかもしれない。

この家に越してきてから、植物がみんな元気だという。
そして彼の会社の机の上の水槽の中の水草たちも、前は特に伸びもせず安定してたのが
ここ2~3ヶ月で突然ぐんぐん伸び始めたという。
「たぶん、マリのせいだと思う」
と彼は言ってたけど、家や人を巡るいい気みたいなものが植物にも伝わるのかなあ、と思う。

今の暮らし、毎日ごはん作って、ちょっとだらしないところもあって、すぐ部屋はぐちゃぐちゃになるけれども、
片付けつつ、猫をかわいがり、仕事もまあまあがんばって、いい暮らしだなあと思う。

投稿者 chaco : 08:00 PM | コメント (0)

November 08, 2010

海の底みたいな

風邪なのかなんなのか、原因不明にすこし熱がでたりして関節が痛く、
彼の実家でこんこんと寝ていた週末だった。
新月、ってこともあってなんか体がつんつんしてる感じ。
(この表現、女性ならわかるだろうか…)
土曜日くらいはほんとにつらくて、痛くて、くくく、という感じでへばっていたが、
日曜日から、なんだか暗い海の底を歩いているよう。ぼうっとして、具合が悪い。
一体、なんなのだろう。

ちょっと食事の用意や片付け手伝ったくらいで、あとなんにもしなかったなあ。
寝て、食べて、寝てただけ・・・。時折、思い出したようにみおさんに借りっぱなしの
トーべ・ヤンソンの、静かな島に暮らす風変わりな女性アーティストふたりの物語を
心地よく読む。こんな具合にとてもマッチする素敵な本だった。
(でも言ってることは結構過激!さすがは、ムーミン!)


昨日は立冬なので、漢方のどしこと入ったちょっと苦い鶏のスープを。
これを飲むと冬中健康でいられます、ということらしい。
これがまた人気なくて、箸のすすまないわれわれに勧めてまわるばあちゃん。
なんともいえない味だったが、2杯いただきました。

今日は、久しぶりに日本の、あのルーを使ったカレーを作ろうと思う。
ルー結構高いのね。300円くらいしてびっくりした。
ゆうべのうちに牛筋をやわらかく煮ておいたので、半分カレーにして
半分韓国料理みたいな醤油煮込みにしよっと。
圧力鍋を買ってから、料理がまた楽しくなった!
しかももともと日本で使ってたやつよりひとまわり小さいので、使いやすい。
フィスラーかWMFかで迷ったのだけど、WMF取っ手のとこ外れて洗いやすいし、
デザインもいいし(WMFって機能美って感じでかっこいい。鍋裏の刻印もいいね)
買ってよかったなあ。っていうか、買ってもらったので、よけいにうれしい。
せっせと料理しよう。

今日はあとれんこんのサラダと、白菜と鯖缶の煮たの、を作ろうかな。
彼氏待ち、仕事一区切りで手持ち無沙汰なんで、とりあえずスーパー行ってきた。
寒いので明日は常夜鍋…ほうれん草なんて、久しぶりに買った。
あときのこと豆腐と豚肉、白菜たっぷりで、ポン酢か、柚子胡椒でいただこう。
〆はうどんで。お鍋楽しみだな~。

彼氏がないないと騒いでて、週末も結構捜索に費やしたパスポートが見つかった。
さて、これで中国、ブラジル…か。(←出張)
大体は私が日本に行くパターンで、彼も量産間際でないと出張とかないんだけど、
今度なんか機会がありそう、っていうか、自ら志願したいくらい、
この仕事まとめたいんだそう。

そうか、若者はがんばってくれい、と思いつつ、あの広い部屋に急にひとりで
ちょっとどうしようと思う。彼のお母さんがその話をきいて
「なんだ、じゃあうちに住む?1週間も退屈じゃん」と言ってたらしいので、
それもいいかなーと一瞬思ったけど、言葉がね~。
でもきっと、ひとりだとすごーくすごーく、静かな日々だろうと思う。
これもまた、海の底みたいんだろう。

それにしてもまた、立冬とは。台湾にいるとあの諏訪のきゅうとさみしくなるような
秋がなくって、中秋節からただ気温がさがってく間に
「はい、今日から冬です!」っていわれたみたいな、そんな気持ちになる。
紅葉は、どんなだろうなあ。恋し、故郷の山々・・・

投稿者 chaco : 07:44 PM | コメント (2)

November 06, 2010

台北で。

ゆうべはラバ兄が台湾出張だというので
山田へ。まーかず&ともちゃん、山田くん、万さんとも、ちゃんと会えてよかった。
いっきにみんないなくなるので、ほんとさみしい。

日本人の友達と会うときに、気を遣ったり遣われたりもあれなんで
昨日はもともとひとりで行く予定だったのだけど、
結局彼と一緒にでかけることにして、みっとしていた。

わたし電車でひとりで行くからいいよっていったけど、
心配なんだって。はは、やさしいというか、信用されてないのかもしれない。
というか、やきもきしながら待ってるのがいやなんだろうな。
だったら自分で送り迎えしたほうがよっぽど安心っていうか。
これは結構台湾の男の人らしいと思う。

まあなんか今たぶんいちばんいいときっていうか
こんなに愛されてるのもないなあと思うので、もう好きなようにしたらいいと
ふたりでおでかけした。

ゆみちゃんお誕生日だったので虎のケーキを買う。
黄色のほわほわ。

1時になるちょっと前くらいに、店を出た。
雨がまだ降ってて、でもひとりじゃなくてよかったなーと思う。
彼といろいろ話をしながら桃園まで帰ってきて、
そして一日あけてみると、すとーんとさみしくなったっていうか。

ぽかーんとして。


午後は冠宇の家に行く予定だったのだけど、熱っぽくて関節が痛むので
彼の部屋で寝ていた。夜はお父さんのお手伝いしてごはんを一緒に作って、
さっきお兄ちゃんと一緒にバッティングセンターいって、帰ったところ。
今日はわたし調子がよくて、いっぱい打てた。次回は硬球に挑戦。

さて、もう日付変わるのね。
今日はこれにて。

投稿者 chaco : 11:41 PM | コメント (3)