しかし、 だれも読まない文章を書いているというのは 不思議な感じだ。
だれでも見ることができるのに だれにも発見されていない存在。
なんだか、 自分が小さな南の島にいて、 果てしない大海に囲まれていることを意識しながら、 「いま俺がここにいることはだれも知らないんだよなあ」 なんて思っているときの気分に近い。
ぞくぞくして、とても気持ちいい。