だって、変じゃないですか。朝起きたら新聞を読むというのは。だって、何で新聞を読むんだよって(笑)。空いてて、そこに何かを入れたいわけじゃないですか。だから、それはもう人間の脳の基本的な形式なんですよ。例えば「最近、銀座へ行ってないから歩いてみるか」って、これも変でしょう。だって、何しに行くんだよっていう・・・。要するに、空いている。そういう形でどんどん学習を進めていくようにアーキテクチャとしてもうそうなっちゃっているんですよね。常に空きスペースがある駐車場という感じ。
(『広告』2005年6-9合併号 茂木健一郎インタビュー「人間の脳には空き地がある」より)