2005年10月03日

9月25日(日)13:45 日比谷野音

ハナレグミから一夜明けて、
台風17号は過ぎたのか、これからなのか。

琉球フェスティバル2005東京公演。

秋のはじめの曇り空の下。

オリオンと焼きそばを買って
古代コロッセオのような野音の中に入場する。
見下ろす舞台上では、
今日の司会げんちゃんこと前川守賢がいよいよオープニングのMCをしている。
それを片耳に聞きながら、
座席をさがし、うろうろと階段を下りている。
会場全体が、ビール両手にわらわらと歩き回ったり、席をさがしたりしている。
うん、はじまりな感じだ。

スタートしてしばらくは、
琉球のヒップホップやテクノ、アンビエントな感じの人たちが登場。
オリオン缶を片手に、
曇った台風の風に吹かれてのんきに聴いていた。

今日はもちろん
登川誠仁とParsha Clubを聴きにきた。

前にも、もう何年も前に
やはりここ日比谷野音に琉球フェスティバルを見にきたことがある。

そのときは、
誠小先生もParsha Clubも出演せず、
新良幸人&サンデーのみの出演だった。
おぼろげな記憶ながら
故・嘉手苅林昌先生も出演していた気がする。
(調べてみたら、どうやら1998年のようだ。)

そのときの幸人は
まだ陽の高いうちに出てきて、
さりげなく八重山民謡を歌っていた。
うーん、Parsha Clubで燃えたかったのに・・・
そう思った記憶がある。


それからはるかな年月がたって、
久々の琉フェス。

今年はなんだかわくわくしている。
昼間の空気から夕べの風が吹きはじめ、
やがて陽は暮れ落ちて、夜になる・・・
野音ならではのその流れを存分に楽しめた。

ジャンルの異なる面々や
若手池田卓の後に、金城実。
そしてそして何よりも
前川守賢の献身的な(?)MCとそして自らのパフォーマンス。

いつのまにか、雲の切れ間には
きれいな青空が見えていた。

いたいけな前川守賢の姿に元ちゃんコールを叫びながら、
またぼんやりと風に吹かれ、
くいくいと缶ビールだけが減っていく。


あたりが闇に暮れたころ、
照明のなかにディアマンテスが登場した。
ライブで立つことなんて全く無いのに
立ち上がって踊り歌う。
「片手に三線」はこのフェスを象徴するような名曲。

さあ、次はいよいよパーシャクラブだ。
いつのまに、トリの前をつとめるような
ビッグ・アーチストになっていたのか・・・。
いつまでも自分だけのバンドだと錯覚していた。
でも、それはそれでうれしい。

前川守賢のMCにかぶせるように
幸人コールを連発。

会場にNANAFAが流れ、
ビッグ・アーチスト風に彼等が登場した。

月ぬ美しゃ/固み節/海の彼方/十五夜流り/満天の星/五穀豊穣/じんじん

そして大トリ、誠小先生。
結果から言えば、
早弾きもリクエストもカチャーシーも無い誠小だったが
まあ、
誠小先生の御姿が見れただけで満足っつうことで。

で、
しかし
グランドフィナーレが
なぜか「安里屋ユンタ」だったのには不完全燃焼だった。
沖縄音楽のフィナーレなのに
カチャーシーでないなんて。

1998年のグランドフィナーレでは
カチャーシーに会場がいまひとつ乗り切らず、
ややお寒いカチャーシーだった記憶がある。
(内地のカチャーシーによくある例。)
しかし今年の会場は、100%みんな踊りたがっていたと思うよ。

そんな思いを胸にしながら、
銀座の沖縄料理屋で締めの泡盛を飲み干した。


「琉球フェスティバルin東京2005」
出演:登川誠仁、金城実、前川守賢、ディアマンテス、パーシャクラブ、D-51、池田卓、桑江知子&鬼武みゆき、U-DOU&PLATY、RYUKYUDISKO、URU  司会:前川守賢

投稿者 vacant : 2005年10月03日 23:40 | トラックバック
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