本屋に立ち寄る。そして、困る。
読みたい本がいっぱい見つかるからだ。
ハードディスクにソフトウェアをインストールするように
がんがん脳内に注入できたら、いいのに。
『東京大学のアルバート・アイラー』(菊地 成孔、 大谷 能生 メディア総合研究所)
の「赤本」「青本」をゆっくり読んでみたいのだが
そんな時間は、なかなか来なさそうだ。
ネットの世界では
自分の意図で「検索」して進んでいく感触があり
出会える「偶然」の幅も
あらかじめ自分が意図した方向の範囲内、といった感じで
比較的狭いような気がするが、
本屋を歩いたり
雑誌をめくったりすると、
自分の「意図」で検索しているだけは出会えない
だれかの「意図」と
偶然に出くわす感覚を
より強く感じる。
だから、人は相変わらず
本屋に集まったり、雑誌をめくったりするのだろう。
サイコロを振るように。