2006年06月11日

「投資は投機のなれの果て」という相場の格言があるそうです。
新聞に書いてありました。

意味は、
長期的投資などするつもりが無かったのに、相場が下がるいっぽうなので売るに売れず、意図せず「投機」が「投資」になってしまった
ということだそうです。

投資の短期化、というのは世界的な(いわゆる先進国の)トレンドのようで
おなじく読売新聞5月28日(日)朝刊の
『地球を読む(アルビン&ハイディー・トフラー)』には
「基礎的研究の軽視~短期的見返りの弊害~『未来』に背向ける先進諸国」
という論文が載っていました。
一部を以下に引用します。


「そして米タイム誌は、『企業はますます迅速な利益を求める株主の圧力にさらされ、短期的な目標に集中している」と伝えている。(中略)ハーバード・ビジネス・レビュー誌の最新号は、クレイトン・クリステンセン教授が1997年に発表したイノベーション(技術革新)理論に関する3人の専門家の論文を掲載し、CEOたちに対して、同教授の言う『破壊的イノベーション』戦略を採用するよう促している。
 それによれば、各企業は、新しい市場への製品の創出を模索するのではなく、既存の製品のより単純化された廉価版を提供すべきだ。つまり、より安価で使いやすい製品を、付言すれば、より迅速に設計、販売できるものを作るべきだと言うのである。
 だが、すべての企業が本当にこの助言に従い、突破口を開くための研究を控えたら、画期的な製品はなくなる。もし古人がこれに従っていたら、われわれはいまごろ、石斧をせっせと研いていたはずである。(中略)
 そして政府資金もまた、基礎的な研究よりも、短期的な研究に移行しつつある。国防総省の防衛高等研究計画局(DARPA)は、インターネットの開発を筆頭に、長期的で投機的な研究による多数の画期的成果で知られる伝説的な研究センターだが、いまや短期的な成果に集中するよう圧力を受けている。(中略)
 基礎研究を軽んじる国や企業は、足元が空回りしているだけで、肝心の頭は速度が落ちている、つまり、未来の到来を早めるような種類の研究を、遅らせているのである。」


そして
同論文によると
「マイクロソフト、インテルなどの各社を会員に含む提言機関『米国のイノベーションの未来に関するタスクフォース』の報告書は、(中略)『中国は今後10年間に、基礎研究向けの科学支出の割合を、200%増やす意向だ』と述べている。」
とのことです。

投稿者 vacant : 2006年06月11日 23:54 | トラックバック
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コメント

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