東京を離れた二人の人の話。
ひとりは、毎週月曜日になると
関越トンネルを抜けて、東京にもどってくる人。
「向こうは、ふつうに雪なわけじゃん。
トンネルを越えて、
関東平野に出ると、なにもないわけよ。」
話をききながら、
太郎と次郎を寝かして雪降り積む
屋根の下の暮らしと、
モラルハザードシティ東京との
居心地のギャップについて
想像をめぐらす。
彼は、
やがてもどってくることも止める予定とのこと。
「もう、システムが腐ってるよね。
ひとりひとりは悪くなくてもさ。」
その人の言葉。
もう一人は、聞いた話。
私はお会いしたこともない人。
イヌイットと結婚した才女の話。
北極にほど近い
グリーンランドの果ての地で、
アザラシを獲っちゃうような頼もしいイヌイットの旦那様と
ひと冬だったか、2~3年だったか、
ふたりきりで過ごしたこともある、のだとか。
「日本に帰ってくると、
もう早く向こうに帰りたくて帰りたくて
仕方がないんだ、
って言ってたよ。彼女。」
と皆が話すのをぼんやりと聞く。
看板とコンクリートと人間関係に
万力のように締め付けられて
脳に鳥肌をたてている
彼女の姿を思い浮かべる。
酋長の娘のような日に焼けたその顔を。
そして遥かなイグルーの姿を。
・・・
東京に、
いまも魅力はあるのだろうか。
いや
それ以前に、
存在意義は。
投稿者 vacant : 2006年12月26日 20:40 | トラックバックWhat is here it is an interesting piece of information. But first of all I must salute all every one. Salve. After this I must say that I will post http://www.rockasho.com/naka/archives/003141.html on my Digg profile. I will do this because finally I found what I was looking for. What you say here is really nice sharing. In the minute I saw this tittle, 長尺日記:, on my google search I was very happy. Maybe I found something that have the same ideea here http://www.toplevel-traduceri.ro, I'm not sure but I thing it was the same. Thank you
Posted by: traduceri : 2011年11月01日 07:31