ドナ・サマー、議事堂、20時58分。
交通機動隊員、通称白バイ隊員を法定速度で静かに追い抜いた先で信号待ちしている。
何かさっきからTシャツの右袖、いわゆる腋の下がちくちくするなと思って、左手人差し指と親指で生地の上から探っていると、存在感のある異物を指先で確認してしまう。
・・・厭だ、何かしら。
シャブ中特有の「肌を虫が這っている!」如きリアクションを、白バイ隊員に悟られないよう速やかに異物を追い出そうとするが、信号が変わり追い払えたか否かはまったくもって不明なまま直進。
不安材料を抱えながら走る青山通り。
近所の公園付近、一方通行の交差点。
人参を持つ制服の男。
よく見ると赤いライトセイバーを持つ警官が三名。
「安全の為、飲酒かどうか確認します。息ふーってして」
ふー。
「甘い匂いがするね。はい、いいですよ」
何? どれ? 何が甘いの? 誘ってるの?
・・・異物は帰宅後も発見されませんでした。
投稿者 yoshimori : November 29, 2005 11:58 PM | トラックバック