気付けば、コンビニの新商品の名が説明調になっている。
民俗学的に言うと、自然現象が体言止められて妖怪となるのに似ている。
「あれ?」
どうしたの?
「何か聴こえる」
ああ、このざわざわ?
「そう!何これ!?」
カイジ。
「え? 誰?」
知らない? 福本伸行。アカギでもいいんだけど。
「だから誰?」
じゃあこうしようか、妖怪ざわめき。
「・・・」
ざわざわしてるからざわめき。ものをもらうからものもらい。
「つまり・・・、小豆洗いや垢舐めの類は、形容詞、動詞の名詞化に過ぎないのね?」
その通りだよ、マリーア!
「誰だよ」