December 07, 2005

第三の人格、ひとみしり

安芸、プロペラ機、20時57分。

「カキ鍋食いに来ないか」と誘われて断る理由があったとしたら、それは幼い頃近所の牡蠣に追いかけられたとか、牡蠣似の上司にセクハラされたとかそういう苦い思い出も絡んでいるのだろう。
当然そんな記憶は無く、酒精がそこにあれば床に伏せっててようが這ってでも行く畑の住人なのだが、その実、特別な思い入れが無い分、安芸からの空輸という何か海外製品にも似たときめきを覚えるフライングオイスターだったりする。

湯気で室内は視界不良となっており、既に牡蠣鍋が出来上がりつつあるのだが、その前に網で炙られた焼き牡蠣を、二足歩行してるとは思えない動作で喰いながら、不本意ながら発泡酒、進んで泡盛を戴く。

あれっ? これ何だかさっきより生っぽいんすけど。
「あー、焼き足りなかったかな」
まあでも、広島から空輸だし、生でもありですよねー。
「えーと、ごめん。常温で送られてきたし、生食用でもないんだ」

死?

投稿者 yoshimori : December 7, 2005 11:59 PM | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?