飛鳥、バスガイド、16時47分。
陽射しで長い陰を落とす店名のロゴ。
窓際の席でビールが飲みたくて、陽も高いうちから止まり木に座る。
ブロンズグラスを指差しで頼むが、出てきたのは普通のグラス。
店員を呼び止めて交換を要求する。
「何を言ってるのだろう、このアフロの出来損ないは」と不条理な表情を貼り付けたままカウンターへと引き返す店員。
程無くして出てくる青銅製グラス。
金属と唇が触れ合う以外、ガラス製と何が違うというわけでも無し。
薫り高きアロマが、腹いせのママレモンに感じてしまう器の小ささ。