古書店街、鰻寝床的路麺店、8時04分。
工務店の作業服を来た常連らしき男性は、女性従業員に訊ねている。
「揚げ立てって何がある?」
「んー、順々に揚げてるからねえ」
「で、今は何が揚げ立て?」
「・・・」
「(同僚に向かって)シカトしてるよ」
堪りかねた店主が、「げそ天が揚がりましたよ」と助け舟。
女性従業員は、膳を下げて出てゆく客に向かって半ばキレ気味に、「あうわいー(『ありがとうございました』が言えてない)」と反撃。
彼女(推定55歳)は、揚げ立てだろうが作り置きだろうが、全くもってこだわらない大らかな男に惹かれるんだよ!
分かったか、肉体労働者!