「・・・ま、町子」
まだ生きてた。 なあに、たけひこさん・・・。
「少年は・・・」
少年は、何?
「・・・う」
たけひこさーん。
「ご臨終です」
あなた誰?
「少年です」
小林?
「いやいや。ただの少年ですよ」
自分で自分のこと、少年なんて言う少年なんていやしないわ。それに妙に老けてるし。
「ばれたぞ。逃げろ」
誰に言ってんの?
「どうやら収拾がつかなくなっているようだね、お嬢さん」
またへんなのがきた。
「ここに国語辞典がある。これを使いなさい、さあ」
「少年」の項を引けばいいのね。
「そのとおり」
でも、これは国語辞典なんかじゃない!
(續く)
投稿者 yoshimori : April 13, 2006 12:23 PM | トラックバック