「また、余計なことを・・・」
見た目は辞書に酷似しているけど、まったく別物だわ。
「・・・もういい! それを返しなさい」
はい。
「君がそういうことをしている限り、この会話は繰り返されるぞ!」
脅しには屈しないわ。
「これは脅しじゃないんだよ」
何するの!? そんな危険なもの、しまって!
「少年は、脆く、危うい。知ってるはずだ」
耳を突き刺す炸裂音が響く。
静寂。
町子は少しだけ後悔した。
脆く危ういのは少年だけに限ったものではなかったと。
(了)
投稿者 yoshimori : April 14, 2006 10:12 AM | トラックバック