April 15, 2006

『さすらいのニート 姉小路公人がゆく』 (第1回)

「疾風のように」

玉砂利の中、うつ伏せに倒れるひとりの男。
傍らで呆然と佇むしかないひとりの少年、穢れない瞳は男を見つめている。

「ぼうず、知ってるか? ザブングルの操縦桿はハンドルなんだ」

姉小路の最期の言葉だった。

(了)

投稿者 yoshimori : April 15, 2006 11:59 PM | トラックバック
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