April 16, 2006

『さすらいのニート 姉小路公人がゆく』 (第2回)

「憎き山内侍」

海岸沿い波打ち際に倒れ、若芽まみれのひとりの男。
朝のビーチコーミングの果てに厭なものを発見した後悔でいっぱいの青年は、熊手片手に男を見下ろす。

「実は俺、本名、長宗我部っていうんだ」

姉小路改め長宗我部、最期の言葉だった。

(了)

投稿者 yoshimori : April 16, 2006 11:59 PM | トラックバック
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