「うちの事務所の支店長知ってます?」
ああ、『土下座の鈴木』くんね。
「・・・! そう、鈴木っていっぱいいるから、それぞれ『鬱病』とか『痔持ち』とか厭な呼ばれ方するんですよ」
君はどれかね?
「は?」
君はどれかと訊いているんだ。
「いや、僕は鈴木じゃありませんから」
またそんな詭弁を。
「何を言うんですか!」
鈴木だろうが、田中だろうが、佐藤だろうがそんなことは関係無いんだ!
「何でキレてんすか?」
『脱糞』とか『○○○イ』とか呼ばれる身にもなってみり!
「みり?」
ああっ、今ひどいこと言った!
「いや、あなたが」
訴えてやり!
「やり?」
ああっ、また!
鈴木姓の受難は続く。
(了)
投稿者 yoshimori : April 18, 2006 11:59 PM | トラックバック