「長谷川慎次」という偽名で一日を過ごしてみる。
当然呼ばれてる気がしないから、銀行においては番号札で呼ばれるまではいいとして、偽造通帳の名を何度か連呼されたまま気付かずに、次の客へと移行するというおよそ建設的ではない展開となる。
病院では、病の巣窟たる待合室に終日座ることになる。
じゃあ、キャバクラは?
同行する連れからは常に「いやいやいや、先生」と呼ばれる為に何の意味も無い。
挙句、「何の先生なんですかあ?」と説明する気も失せる質問を投げられ、面倒なのでひとこと「産婦人科」と呟く。
まんざらでもないキャバ嬢。
何だ、この展開でいいじゃんか。
本日限りで名を偽るのを止め、ニセ産婦人科医として生きていきます。
(了)
投稿者 yoshimori : April 20, 2006 03:12 PM | トラックバック