「実は僕、ピアノが弾けるんですよ」
すげえ!
「って言うと、大概の人間は信じませんけどね」
現時点で君の素性をさっぱり知らないから、信じるも信じないも判断材料に欠けるな。
「いや、でもほんとなんですよ」
分かった、信じよう。話が進まなくなるから。
「ありがとうございます」
しかし、ハイソなご趣味ですな。
「いや、うちは普通にお金無いです」
そもそも何でピアノを弾こうと思ったわけ?
「ゲーセンに゛beatmania゛が出始めの頃、僕いきなりハイスコアをたたき出したんですよ。もうゲーセン中から羨望の眼差しでしたね」
・・・君の嘘に何処まで付き合えばいいのか分からなくなってきたところだよ。
「ほんとなんですって。で、これは僕に向いてるんじゃないかと」
で、弾き始めたわけだ。
「そうです。7鍵からいきなり88鍵ですよ。ピアノを買って、毎日弾いてますね」
ピアノを買ったの? ゲーセンで売ってるんだっけ?
「売ってませんよ。普通に楽器屋に行って買ったんですよ」
はっちゃけ過ぎだな。何を弾くの?
「主にクラシックですね」
すぎやまこういちとか?
「それ、ドラクエじゃないですか!」
ゲームからピアノに入ったのなら王道だろうに。
(了)
投稿者 yoshimori : June 1, 2006 02:03 PM | トラックバック日々ドラクエゲームしながら涙しているお姿が浮かびました。
テレビの前で号泣。
「泣くの大好き☆」なんておっしゃってましたね。
号泣ってほんとにいいですね。あっピアノの話だったか…。
Posted by: ジョーに会ったら間違いない : June 1, 2006 11:34 PM不幸の連続コンボにやられております。
子供と動物が死ぬエピソードは、卑怯過ぎるわけです。
そういう意味では、「ガキと犬コロでも殺しときゃ泣くだろ」的なやっつけ仕事が憎いわけです。
でも、まんまと乗せられるわけです。
もう号泣祭りです。
涙を枕に寝るですよ。