寄せては返す鈍痛に耐え切れず、職場から遠く離れた歯科医院にて抜歯。 抜いた後、歯科医は口蓋を覗き込んでのひとこと。
「あー、こりゃ厄介だねえ」
実は親不知の手前のわりと正常だったはずの奥歯が既に「手遅れ」だったらしく、もう一回抜くことに。
え? じゃあ初の差し歯ですか、先生!
改造人間への道、第一歩を踏み出す。
(了)