老舗感溢れる触感の優しい木目カウンターに座る。
マッチは置いてあるが、おそらくは禁煙。
厨房は近く狭いが、従業員は臆することも無く細やかに移動している。
痩身のとんかつ屋主人と、自らの肉をメニューに提供しているような従業員。
じっくりと揚げている為か、油のはぜる音がほとんど聴こえてこない。
出された茶はほうじ茶、一杯を飲み終える頃には支度が整った様子が伺える。
胡瓜の古漬けが自家製ならではの色合いをしており、口に入れる前に旨さが拡がる。
程よく揚がった頃、椀に白米が盛られ、赤味噌の汁と共に出される大皿には、肉厚のある塊が四切れ、キャベツとレモン。
まずはデフォルトで、塩胡椒の風味と衣とジューシーなヒレ肉から。
先に聴いていた通り「衣に味が付いている」如き塩加減。
次に、卓上ソースを掛けて頬張ると、酸味のきつ過ぎない、どちらかというと特徴は無いが、肉の風味を消さないようにと配慮された感。
更に、レモンを絞り衣を齧るが、クリスピー感は終に失われず、衣の食感は続く。
最後は卓上の塩を振りかけて、最後の白米を口にする。
食後、ジャスミン茶が運ばれ、口蓋の油を流せとばかりに含んでは流し入れる。
素晴らしい。
(了)
投稿者 yoshimori : August 6, 2006 11:59 PM | トラックバックhttp://4efb21333db855bbc3ec396fe67b0231-t.wotdvx.info 4efb21333db855bbc3ec396fe67b0231 [url]http://4efb21333db855bbc3ec396fe67b0231-b1.wotdvx.info[/url] [url=http://4efb21333db855bbc3ec396fe67b0231-b2.wotdvx.info]4efb21333db855bbc3ec396fe67b0231[/url] [u]http://4efb21333db855bbc3ec396fe67b0231-b3.wotdvx.info[/u] 722aa9bf7a0720b5b73b3295afaa5fac
Posted by: Ibrahim : May 16, 2007 02:50 PM