バーのカウンター、隣席は三十路を越えたネイルアーティストとダンサーが熱い語りを繰り広げる。
互いを持ち上げて、「あたしらやっぱりいい女よねー」という結論に持っていこうとしているようだが、そこは女の性、牽制しつつ話が微妙によれてゆく。
中盤、他人をはらはらさせる場面を経て、終局へ向かうふたり、最後には「ニューヨークへ行く」という着地点に降り立つ。
ずいぶん話飛んだな。
(了)