December 15, 2006

『朔太郎がゆく』

NHKでは「前橋」特集。
前橋は、詩人・萩原朔太郎の生地という。

慶応義塾大学予科に二度入学するも、いずれも退学し、地元・前橋へと戻る。
定職も持たなかった当時の萩原は近所の公園を散歩しているだけで、好奇の的だったという。

「ほら見て、萩原さんちのご長男、まー昼間っからぶらぶらぶらぶらして、普段何をなさっているのかしらねえ」

痛い、痛いよ、朔太郎。

数年後、詩人として文壇デビューを果たすのだが、彼の詩には恨み節で満ち溢れている。
そんな彼にもハイカラ趣味があり、決して孤独な詩人ではなかったという。

趣味:マンドリン、手品

作曲は勿論のこと、楽団演奏すら行ったという。
手品の内容は不明だが、鳩ぐらいは出したと思う。
公園にいっぱいいるし。

「ほら見て、萩原さんちのご長男、まー昼間っから鳩なんか追い駆けて、普段何をなさっているのかしらねえ」

嗚呼、朔太郎、やっぱり痛い子に(涙)。

(了)

投稿者 yoshimori : December 15, 2006 11:59 PM | トラックバック
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