『前身「川徳」、昭和3年創業』
うららかな午後の日差しを浴びながら、白い手袋の運転手は軽快に銀色の車体を走らせてる。
車窓からの風景は日常そのといった風情で、古い街並みを走り抜けてゆく。
赤信号で停車する。
信号機が搭載されたその電柱の側面には、スプレーで書かれた拙い文字が見える。
「日の○タクシー → 敗北」
グリ○ンキャブの方が書いたのかしら。
その前に伏字になってないや。
追記:運転手の目が光っていて、写真を撮り損ねる。
(了)
投稿者 yoshimori : February 5, 2007 02:49 PM