明治期の文豪、岩野泡鳴を読んでいる。
彼の人間性に着いて行けず、犯罪実録を読むような気持ちで接している。
作中登場する、アウグスト・ストリンドベルヒの
「成り行きが運命」
という言葉だけが胸を打つ。
泡鳴自身は、「消極的、死滅的放浪の程度」という評価ですが。
(了)