June 25, 2007

『北狄ケータリング』

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創業は、明治20年代という。
一子相伝の味とある。

店内にはカウンターに座って新聞紙を拡げる店主、水を運ぶ仕草がかなり心配な老婆が。
定番メニューであるカレー南蛮を頼む。
くわえ煙草を揉み消し、無言で厨房へ向かう店主。

数分後、丼に盛られてもなお煮立つような湯気に包まれた膳が運ばれてくる。
トレイを持つ老婆の動きの緩慢さが妙にスリリング。
障害物は無いか、段差は無いかと我が子を見守るような母親の視線で見守る。

饂飩はこれ以上煮込むと崩れ始めるという極度に胃に優しい一品。
小学校の給食を思い出させる、カレーパウダーと懐かしさ全開のつゆ。

極端に細分化された情報が氾濫する時代、その実必要なのは現場での判断だけだと知る。

(了)

投稿者 yoshimori : June 25, 2007 08:56 PM
コメント

でもさ、なんだかおいしそうなフンイキだよね。
肝心な「味」はいかがでしたか?

Posted by: いわっちょ : June 26, 2007 11:56 PM

その通り、現場の判断がどんな立派なシステムよりも大事。

80%だなんてとんでもない!!足は飾りです!
偉い人にはそれがわからないんですo(`ω´*)o

Posted by: hyde先生 : June 27, 2007 12:30 AM

>いわ様
煮立ち過ぎて味なんて分かりませんでした。
老舗という看板で営業している様子。

>hyde先生
何が8割でしょうか。
飲んで壊れちゃう率?
乱れ酒はいけませんな、先生。

Posted by: 義盛 : June 27, 2007 07:53 PM
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