京王井の頭線、神泉駅のホームからは渋谷から向かってくる電車が通る踏切が見える。
日中の人通りはさほどないが、それでも電車は頻繁に通過するから、遮断機の警報が鳴っているにもかかわらず、ダッシュする老若男女は後を絶たない。
遮断機が下がり始めた折、ジャージ姿でサンダル履きの少年が走っている。
携帯電話を落としたらしく、慌てて拾い、その場で稼動確認している様子。
いやいや、きみきみ、もう遮断機降りてるから。
挙句、バッテリーが何処かに飛んだらしく、探し始める。
嗚呼、何してるのさ。
君がどうにかなったら誰に知らせればいいの?
その携帯が生きてたら最後の通信に折り返せばいいの?
そして何て伝えればいいの?
そう遠くない距離で電車からの警笛が響く。
発見したバッテリーを元に戻そうとして、裏カバーが無いことに気付く。
線路上にはいつくばる勢いで更に探している様子。
えー? 終了ー?
はらはらと見守っていたら、その格好のまま道路上へ脱出。
直後、電車は吉祥寺方面へ走り去ってゆく。
しかも、これ急行じゃんか。
世の中の優先順位が分からなくなる。
(了)
投稿者 yoshimori : April 10, 2007 10:02 PMなるほど。
ところで富士は登るの?
確かに。
ところで富士山登るのかい?
なんかー、五月の登山ってー、冬装備じゃないと死ぬそうですよー。
Posted by: ペースメイカー : April 16, 2007 10:05 PM