カンボジアで教鞭を取っていたという女、アンコールワット付近での暮らしを悲しげに語る。
「観光地だからね、現地の人で日本語話せると給料がいいの」
英語で教えるの?
「うーん、現地語と英語交じりで。英語は話せる人はたくさんいるから需要は間に合ってるみたい」
へー、コミュニケーションたいへんそう。
「人はいいんだけど、それよりも住んでるところがひどくて」
世界遺産が近いじゃない。 きれいなイメージだけど。
「まあ遺跡辺りはいいんだけど、やっぱり熱帯だから雨が少し降っただけで虫が大量発生」
虫!
「ちなみにイナゴなんだけど」
でも、そんな日はもちろん窓なんて開けないでしょ。
「それが、通気性をよくする為にドアの下に隙間があってね、そこからガンガン入ってくる」
うっわー。
「だから、朝起きてからの日課は竹のホウキでイナゴを外に追い出すこと」
ごめんねごめんねっていいながら叩いては掃き掃いては叩くという。
ごめんなさいごめんなさい、私には無理です。
(了)
投稿者 yoshimori : April 14, 2007 11:59 PMわたしも去年、カンボジアに行ってきたよ。
「観光」だったから、ホテルに滞在したので、とうぜんイナゴには出会わなかった。
また行きたいと思う、ステキな街でしたが、ムシはムリ。
子供たちはかわいかったよ。
>いわ様
文明とは生活から虫を遠ざけることと同義なのだなと知るわけです。
ガイジンのコドモはかわいくあって欲しいものです。
ドアの隙間から入ってくるコドモは厭だけど。