April 18, 2007

『はたさない』

何となく蕎麦屋で天ざるでも喰おうと近所の店舗へ向かうが、営業時間を過ぎているらしく灯りは消えている。
何か煮え切らないどころか、初志貫徹の意も含めて諸方を巡り、再び住い近辺へと戻る。
どうしても和食が食べたかったらしく、小料理店の暖簾をくぐる。

とりあえず麦酒の洗礼も受けずに、賀茂鶴を頼む。
五臓六腑系への浸透も甚だしく、ぐらぐらしたりしなかったり。

春野菜の天ぷら、ふきのとうだけ同定可能であるというのが口惜しい。

店の大将と話す。
谷中の生姜を、「茎」のみ食べて帰った人がいたという。
聴けば生姜自体、関西圏ではあまり食さないということなので、茎のみイーターは関西人だろうかという曖昧な結論に終着。

天ざるの「天」だけを果たし、今宵はここまでと席を立つ。
「ざる」は次回へ持ち越し。

(了)

投稿者 yoshimori : April 18, 2007 11:59 PM
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