April 19, 2007

『かんじない』

背脂が浮かぶ麺類をすすり込んだ昼過ぎ、とても美しいとは言えない鳩のいる公園へ足を運ぶ。

火が点かないというそもそもの存在意義を失ったライターしか持たないので、期せずして煙を吐き出している間、チェーンスモークし続けることに。

鳩のいない側のベンチに座る、韓国人らしきリーマンのゆっくりとした喋りが騒然と響く。
口調はスローモーなのに騒々しいという理解しがたい状況はさて置いて、彼らの周囲には鳩はいない。

鳩のくせして本能的に身の危険でも感じているのかしら。

(了)

投稿者 yoshimori : April 19, 2007 11:59 PM
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