April 27, 2007

『たすけない』

格子戸を~潜り抜け~って誰の唄だったっけ、という発言が聴こえ、思わず突っ込みそうになった自分を諌めて沈黙すること数分、隣席の女子と呼ぶには既に微妙な妙齢の女子は、先の疑問は何処吹く風として既に話題は別件に。

意中の男について日々悶々としているという女子と、その旨聴いて何か奮起している女子。

「じゃあさ、今から電話するからね」
「いや、いいって、もうやめてよー」

「あ、・・・もしもしー、あのマエザワの友達でイイノっていうですけどぉー、彼女酔っ払っちゃって動けないみたいなんですよー。なのでー、もしできたらあれなんですけどぉー」
「やめてー」

ていうか、それ来ないだろ。
どういう助け船だ。

(了)

投稿者 yoshimori : April 27, 2007 11:59 PM
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