常々思うのだが、人名に由来する病名もしくは天災のネーミングに疑問を抱いている。
想像してみよう、発見者でもないのに自分の名が付いた恥ずかしい病や、
原因とは遠く離れているにも関わらず自分の名前で呼称されてひとつの島を沈めてしまう大型ハリケーン。
日頃からしっかりしているのに、ファミリーネームがパーキンソンだったり、
脳がスポンジ状じゃないのに、クロイツフェルトだったり、あとヤコブ。
実例を挙げれば、枚挙に暇が無い。
同様の理由で地名に由来する病名も存在したりする。
特定の地域の表記は避けるが、出身地を打ち明ける過程で、
「ああ、あの公害の」と言われてしまうのは否めない。
ネーミングの破壊力は識字率が高いほど多岐に渡ると危惧している。
如いては被差別者が生まれる原因ともなる。
これから新しい病気を発見する方は、同姓を名乗る親族の心情も考慮し、自己顕示欲を優先することなく、意味すら無意味な名前を与えて頂きたい。
意味不明であればあるほど、ひとは傷付かないはずだから。
(了)
投稿者 yoshimori : May 24, 2007 11:59 PM