October 29, 2007

『制限 or Die』

滞在日数が3日間という帰省の最終日、東京へ戻ろうと空港へと向かう。
「帰り」の搭乗券として受け取ったのは、2次元バーコードが印字されたぺらっぺらな感熱紙。
「行き」とは異なり、この手のチケットは厚手の紙でないと何処か頼りなさげ。
しかも、

「本書は航空券ではありません」

って大いに不安。
そのくせ、

「航空券ご利用案内書」

と銘打ってあって、そりゃあ問い合わせも殺到するわな。
システムを簡潔にしたつもりが、より煩雑になっている。

羽田行きの航空機に搭乗。
常々思うのだが、いわゆるファーストクラスの方々って優先されて先に登場なのだが、出入り口に近いばっかりにエコノミーの下々から好奇な視線で見下ろされてる為か、全員が一様に不機嫌に見える。
動物園内入口付近の檻にいる獣が徐々にストレスを抱えてゆくのに似ている。

座席31Eに座ろうとすると、既に隣席31Dに座る女子のが31Eに進出している様子。
31Cにはその女子の友人が座っていて彼女は知り合いだから触れ合ってても別にいいかもしらんが、他人である自分はどうしたらよいものかとしばし立ち尽くす。

身体的特徴をあげつらうつもりは毛頭無いのだが、お前それふたり分だろチケット2枚だろと沸き上がる正論すらも抑え、ほどよく温められたシートに身体をねじ込んでシートベルトを着用。
人肌がこんなにも鬱陶しいと思う瞬間もなかなか無い。

隣席よりスナック菓子の袋を勢いよく開ける音が響き、咀嚼音と共に製菓工場見学みたいな解説が始まる。
音だけならまだしも、その放つ匂いで気が狂いそうになる。

次から次へと食品説明会の如く開封されては空になってゆく。
女子、フライト1時間の中で喋りながら食べ続け、旅客機から降りるまでまるで何かの義務を果たしてるような顔をして手と口を止めなかった。

搭乗前と搭乗後で確実に2キロは増えているはずだ。
ウガンダ美人は搭乗手続き時に入場制限して頂きたい。

(了)

投稿者 yoshimori : October 29, 2007 11:59 PM
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