痛飲後に電車を利用している。
ひどく眠い。
立ってられないほどの睡魔が襲う。
頼むからこの割引券やるから座らせてくれと目の前に座るi-Podユーザー(♀)に魂と魂で懇願するも波長が合わなかったらしく、あっさりスルー。
知らないよー吊り革からうっかり両手が離れたら、制御不能の両膝が君の大事なi-Podを無価値なものにするよーと心にもないキャラ設定には載ってない思念が支配し始める。
あっ
予想通り手は離れ、沈み込む膝を立て直す為に向かいにある窓に両手を付く。
ばん
大きく見開かれた彼女の両目は恐怖で凍り付き、突然の事態に対処しきれない様子。
とりあえずの謝意は伝え、最寄駅で逃げるように下車。
もう! だから言ったじゃんか!(逆ギレ)
(了)
投稿者 yoshimori : October 31, 2007 11:59 PM