艱難辛苦って何だっけ銀杏みたいなやつ?等と的外れなコメントをしつつ、コーラが飲みたいと居酒屋で騒ぐ36歳、ため息と共に未来の嫁についてとつとつと語りだす。
「かーねーがーなーいー」
知ってますよ、そんなこと。今日も親から飲み代借りてきたんでしょ?
「自分のだってば、管理されてるだけ」
いくつになったんでしたっけ?
「君の4つ上だよ」
知ってますよ。素で返さんといてください。
「もうさー」
何でしょう。
「靴を投げるんだよ」
誰が? あー、嫁が?
「そう。『ひとり暮らしは貯金できないから実家に戻れ』って、ずっと言われてたんだけど、まーふらふらとしていっこうに帰らなかったらさ」
いいかげんにしろと靴を投げるんですか?
「外にだよ」
えー?
「玄関出たらすぐに隣んちでさ、50代ぐらいのおっさんが住んでるんだけど、敷地内にバンバン入ってくわけ、靴が」
おっさんもびっくりですな、靴がころころころころと自分ちに入ってきて。
「そしたらおっさん、たまたま帰宅したタイミングで、ちょうど嫁が振りかぶって靴投げてるとこ見られて、ぼそっと、いやあれは笑ってたな、『地獄だな』ってひとこと残して家に入ってった」
たぶんじゃなくて確実に笑ってたな、それは。
(了)
投稿者 yoshimori : November 13, 2007 11:59 PMそんなきっと見間違いですよ閣下、嫁は靴のとばしっこで
どっちが遠くまで飛ばせるか競争したかったんですよ
ヽ(´ー`)ノ
(糸色望○生の生徒可付可ちゃんより)
ポジティヴですな、先生は。
そんな先生にひとついやらしい赤入れを。
誤:可付可
正:可符香
あっ、この娘ポジティブな役回りなのか。
この作品、未見ですがひとつ宜しくお願い致します。