絵師、陶工として知られる尾形 乾山(おがた けんざん)、遊興家の兄、光琳とは対照的に内省、内向的人物だったという。
乾山、81年の生涯を放逸無慙と言い切った辞世の句。
うきこともうれしき折も過ぎぬれば たただあけくれの夢ばかりなる
嗚呼、無常。 何処か他人事とも思えぬので、あけくれの夢ばかり追わぬこととしよう。
(了)