December 22, 2007

『流され続ける仰臥』

今月は週末の度に六本木に来ている気がする。
年末だからとはいえ、深酒に伴う散財ばかりで、連休だというのにカラダは休まらず、満足な睡眠すらもままならない。
気が付けば、日比谷線の車内で舟を漕いでいる様子。
あー、はいはい降りますよ。

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100名収容可能という"Banquet Suite"、他ルームにはジャグジーもあるという

集合時間に到着するも誰ひとりとしていないというのは、素敵な社会人の集まりだからだろうか。
座りよさげなソファーに横になる。
むにゃむにゃ、もう食べられにゃい。
って始まる前に寝るな。

つつがなく会は始まり、一定人数が揃ったのは開始から一時間後。
ランダムに出現した数字を言われるがまま機械的に潰してゆくという、ギャンブル性が高いのか低いのかさっぱり不明な催しが始まり、読み上げられる数字にことごとく裏切られながら、手元には穴が空きまくった一枚の厚紙のみが残る。

2軒目、床から放たれるブラックライトが一部の人々に大変なヴィジュアル効果を与えているバー。
茶色と琥珀色の区別も付かないまま、床に座ったりしている。

3軒目、薄暗い個室で限られた数人だけが声帯を潰そうと努力している様子。
泡立つ酒がつらくなってくる。

4軒目、夏木マリが経営する饂飩の店。
とはいえ、駅中の立ち食いそばみたいに夏木が割烹着を着て、膳を運んでくるわけではない。
同行したひとりは、畳敷きの座敷で完全に横たわる。
自由だ。

「お待たせ致しましたー」
ってでかっ。

これをひとりで喰うのかと箸を取る。

cchige03.jpg
冬の特選チゲちゃんこうどん

満腹を通り越して何や訳分からんことになってるみたいなんで、タクシーで帰ります。

(了)

投稿者 yoshimori : December 22, 2007 11:59 PM
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