連日の痛飲が祟り、清々しいくらいにやる気が無い。
どんよりとした空は全てを見透かしているようでならない。
背後に立つ同僚が何か話し掛けている気がする。
「カラオケですよ」
何が?
「何を唄うんですかって話ですよ」
ちょっと待って。いつも思うけど、君、話題の切り出しがおかしい。
「まあそれは気にしませんよ」
誰が? ・・・君がか。
「僕はちなみに Hip Hop ですよ」
いやいやいや、何も訊いてへんやないか。
「知ってますか?」
えーと、スチャダラパーとか?
「古くないですか、それ」
ごめん、今からどれだけ時間を割いても君のヒップホップを答えられそうにない。
「ウィル・スミスでもいいですよ」
いやー、君、自由やな。
さっきから話、全然進んでませんが。
(了)
投稿者 yoshimori : January 9, 2008 10:47 PM